https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330659110503549 そんなわけで、第二十四話です。
今回はプリシラの自慢話です。
国家召喚士というのは、王国にとっては四神獣を別にすれば、最高戦力に当たります。
もちろんその存在や、幻獣の能力は重要な国家機密です。
プリシラはそれをべらべら喋ったばかりか、タケミカヅチの能力(ほんの一端ですが)まで見せてしまいました。
どうせノルド人ばかりだし、彼らは排他的で仲間意識が異様に強いので、見せても大丈夫だろうと高をくくっていたのです。
要するに「調子に乗っていた」のですねw
タケミカヅチが叫んだ「雷光招来」ですが、プリシラが適当につけたものです。
タケは恥ずかしがっていましたが、「技の名前を叫んだ方が、絶対にかっこいい!」と彼女に強制されました。
ちなみに「雷光招来」は「イナズマン」(石ノ森章太郎)のパクリです。
イナズマンは蝶(蛾?)をモチーフにしたヒーローなので、サナギ→成虫へと二段変身をします。
サナギマンになる時に叫ぶのが「剛力招来」、イナズマンへの変身時が「超力招来」です。
今気づきましたが、「超力」は「蝶力」のシャレなのかも?
子門真人が歌う「戦えイナズマン」のサビでも「ゴーリキショーライ! チョーリキショーライ!」と繰り返されていました。
前にも説明しましたが、タケミカヅチの使う「隠形の術」は認識阻害です。
実際には見えていて音も聞こえるのに、術の影響範囲内にある人間は、脳内でその情報を拒否してしまいます。
これは神々の持つ能力で、よく宗教者が「神は常にあなたのそばにいて、あなたを見ている。ただあなたがそれに気づかないだけ」と言いますが、それがこの認識阻害なのでしょう。
さて、マグス大佐の前で、堂々と正体を明かしてしまったプリシラですが、彼女の運命は?
どうなるのかは次回のお楽しみ!