https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330657770747665 そんなわけで、第十五話です。
書いている内にエイナとシルヴィアの行動に一日ずれが生じていることに気づきました。
そのため、エイナがアフマド族と接触し、宴会が行われたのは、出発してから三日目ということに修正しました。
シルヴィアは成り行きで少女を救ってしまいますが、どうやって連れ帰るかは大問題でした。
特に陽の出ている日中はよいのですが、夜間はひどく冷えます。
黒死山は、大陸でもかなり北の方に位置します。
今回の話は、十月十四日です。
もう昔の話ですが、私は約一か月をかけて北海道をバイクで一周したことがあります。
出発したのが十月十日、フェリーで北海道に上陸したのが十一日です。
十五日に富良野の無料キャンプ場に泊った時のことです。
翌朝、息苦しさを感じて目を覚ますと、目の前にテントの布地が迫っていました。
夜の間に降った雪が積り、テントが潰れて天井部分が顔に迫っていたのです。
十月半ばに雪が降るなど、東京の人には信じられないでしょうが、北海道では起こりえることです。
黒死山は、おそらく北海道よりも緯度が高いと思われますから、夜間の寒さは相当のものだと考えてください。
今回はシルヴィア側に起きたトラブルが中心でしたが、次回はエイナの側に事件発生です。
お楽しみに!