https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330657153987588 そんなわけで、第十一話です。
前回私のうっかりミスで、中二日で更新のところを中三日にしてしまいました。
そのため、スケジュールの後れを取り戻すべく、今回は中一日での更新です。
自分は作者なので、この章がどんな展開になって、どう決着がつくかまで知っています(当たり前)。
なので、「ああっ、早く面白くなる所にいきたい!」という思いが切実です。
でも、現状ではエイナ、シルヴィア、プリシラの三人娘がそれぞれ別行動をしているため、遅々として話が進みません。
粗筋みたいに面白い所だけ繋ぎ合わせれば、派手だし手軽に読めるからいいのかもしれませんが、凝り性の作者にはそれができませんw
最低限必要な描写はやっておきたいんですよね~。そうじゃないと内容が薄っぺらくなるし、伏線もわざとらしくなってしまいます。
アフマド族は、時代は異なりますが、イメージ的にモンゴル民族みたいな感じです。
テントをゲルと呼んだり、名前もモンゴル風にしています。
彼らは遊牧民ですから、基本的に都市生活とは無縁です。
そうなると必然的に娯楽の乏しい生活となります。もちろん、仲間内での行事や祭りがあるので、それなりの楽しみはあります。
しかし、すべてを知りつくしている部族内と異なる世界から来た〝客人(まれびと)〟は、彼らにとっては新鮮な驚きをもたらす刺激(娯楽)となります。
そのため、アフマド族は客人を歓待してその話を聞くことを楽しみにしています。
とは言え、そうした客人も、たいていは同じアフマド人の他部族です。
今回のエイナように、外国(しかも隣国である帝国よりもさらに離れた王国)から客人が訪れたとなれば、これはもう大事件です。
例えがあれですが、津軽の寒村にいきなりプレスリーが来てド派手なショーを行うようなものです。
族長や幹部の者たちは、それなりに警戒していますが、普通の人たちはエイナに興味津々で、その話を聞きたいと切望しています。
昔、瞽女(ごぜ)さんという盲目の三味線奏者は、各村を巡回して各地の珍しい話や唄を語って、大変に喜ばれておりました。
娯楽の少ない人々にとって、こうした客人は干天の慈雨のような存在だったのです。
そんなわけで、次回はエイナの滞在記+シルヴィアの状況となります。どうかお楽しみに。
車(MTのスイフトRS)に、USBに差すGPSレシーバーを付けました。6000円台で配線もないので、なかなかに優秀です(*^-^*)