https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330649487551973 そんなわけで第五話です。
「魔導士物語」の世界では、「幻獣召喚士3」から三年を経過しており、いろいろな変化が起きています。
ユニの功績が召喚士や軍関係者の間で浸透し、名声が高まっているというのも、その一つです。
特に、もともとユニに対する評価が高い(フェイの誘拐事件が、新聞などで大々的に報道されたため・「幻獣召喚士2」第六章「それぞれの日々」参照)蒼城市では、一般市民もユニとオオカミたちのことをよく知っています。
蒼城市が舞台となりましたので、当然アスカ家が登場します。
アスカとゴードンは、第四軍内でそれぞれ昇進し、アスカは中将に、ゴードンは少佐となっています。
フェイは勉強の甲斐あって医師免許を獲得し、十八歳になった年に独立し、蒼城市内で開業しています。
アスカとゴードン、それにエマは、「何も家を出なくとも」と強く慰留しましたが(特にエマさんは号泣しましたw)、フェイは自分の意思を貫きました。
とはいえ、別に仲たがいしたわけではないので、週に二度は実家に帰ってエマさんに甘やかされています。
リスト王国ではまだまだ女性の地位が低く、女医の存在は極めて希少です。
フェイの専門は外科で、産婦人科がそれに次ぎます。
まだ医師の専業化は進んでおらず、一応何でも対応するのですが、いざ開業してみると、女性患者が殺到することになりました。
女性たちからすれば、やはり男性医師に身体を見られるのは抵抗がありますので、これは予想されていたことでした。
そのため、本来の専門である外科よりも産婦人科の仕事で忙殺されています。
それでも、アスカの伝手で第四軍の嘱託医として、週に一度軍に出向いて診察を行っている頑張り屋さんです。
当然のことながら、家のことに費やす時間が生み出せず、住まいは賄い付きの下宿となっています。
大家さんは気のいい老夫妻で食事は美味しいのですが、どうしてもアスカ家の味が恋しくなって、頻繁に夕食をご馳走になりにくるのは仕方がありません。
アスカ夫妻のセシル(セシリア)は満で三歳半(数えで四歳)になっており、めちゃくちゃ元気な健康優良児に育っています。
両親の血を引いて、同年代の子どもに比べて発育が非常によく、将来はアスカ並みの巨女に育つことが予想されています。
アスカもゴードンも、軍務で多忙なので、日中のセシルの世話は主に家令のエマさんが買って出ています。
エマさんは七十歳を超し、体力お化けのセシルに振り回されて、精魂尽き果てながらも充実した毎日を過ごしています。
エマさんとしては「そろそろ第二子を(できれば男の子)」と期待しているのですが、今のところその兆候はなさそうです。
アスカとゴードンの夫婦仲は良好なのですが、ゴードンの親馬鹿は回復不能なくらいに重症化しているのが懸念されているところです。
あと、軍の女性用制服について一言。
女性兵も、基本的には男性と同様の軍服を着用します。すなわち詰襟の上着(上着の下は黒の綿シャツ)とズボンです。
ただ、内勤の女性(事務職や秘書)は、ズボンではなくスカートの着用も認められています。
この時代の女性は、当然スカート姿が基本で、その丈はくるぶしが隠れる程度の長さが常識とされています。
しかし、いくら内勤とはいえ、そんな長さのスカートでは動きづらいですし、男性側も迷惑です。
そのため、軍服のスカートは膝がかろうじて隠れる程度の短さで、シルエットもタイトです。
当然ですが、くるぶしが丸見えで(ストッキングは穿きます)、ぴったりしているのでお尻の形も分かってしまいます。
これは男性の目からすると非常に魅力的に映ります。
女性の立場でも(少し恥ずかしいのですが)、男性からの注目と賞賛を浴びるのですから、悪い気はしません。
よって内勤を希望する女性兵は多く、その競争率は大変高くなってます。
ただ、一般の女性兵士でも、礼装の時はスカートになります。上着も詰襟ではなくスーツで、白シャツにネクタイをします。
礼装には第一種と第二種があり、第一種は儀式用、第二種は第一種に準じる公務用です。
さて、今回の最後に、またしても「幻獣召喚士」のキャラが顔を出しました。
まぁ、作品タイトルからすれば、ある程度予想される人物ですね。次回はその人が、当然のようにエイナの運命に関わってきます。どうぞお楽しみに。
普段仕事や執筆をしている時は、ラジオをつけていることがほとんどです。
どちらかというとFMが多いですね。
毎日、朝は4時過ぎには起きているので、『Memories & Discoveries』(メモリーズ・アンド・ディスカバリーズ)、特に火曜~木曜の早見沙織さん(「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶさんと言えば分かるかな?)の声を楽しみにしています。
その他では、土曜の四時からの『リリー・フランキー「スナック ラジオ」』がお気に入りです。