https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139558591907144そんなわけで四十話です。執筆の方はまだ最終回に達していませんが、多分五十話まではいかないはずです。
■帝国は白虎と蒼龍を一度観測しています。
王国に大量のオーク、そしてクロウラ(巨大蛆虫)が出現した時のことで、この事件には帝国も一枚噛んでいたため、王国に潜入させていた諜報員に報告させたのです。
ただ、諜報員はいつどこに怪物が出現するのかを知らなかったので、最初から神獣の戦いを見ていたわけではありません。
実際に目にしていたのは、蒼龍グァンダオがクロウラを凍らせて動きを止めたあたりからです。
白虎が雷撃でオークの大軍を壊滅させたことは、それを目撃した者から聞き出したに過ぎません。
そのため、帝国軍は神獣と戦った場合のデータを欲しがっていました。
特に魔導士の魔法がどの程度有効なのかは是非とも知りたいところです。
そのため今回の王国侵攻では、情報部を上手く操って王国軍と戦わざるを得ない方向へと誘導させていたのです。
気の毒なのは犠牲となる兵士と、それを率いるマグス大佐です。
普通なら現場の最高指揮官が敗戦の責任を取らされるのですが、マグス大佐ほどの大物なら大したことにはならないという読みもありました。
■大佐の尋問(という名目の拷問兼セクハラ)を受けた魔導士は、何も〇さなくてもよさそうなものですが、その辺マグス大佐は何とも思っていません。さすがは性格破綻者です。
「楽しんだのは大佐殿の方」という台詞は、以前にラッセル大尉が口にしています。
今回それを言わなかったのは、犠牲者を目の前にしてはさすがに不謹慎だと思ったためです。
■さて、白虎にズタボロにされた帝国軍ですが、やられっ放しは我慢できないマグス大佐は、反撃すべく動き出します。
次回をどうかお楽しみに!