https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139557902162406そんなわけで三十四話です。
■四人の二級召喚士が登場する話です。
最年長のエルトナー大尉は、すでに黒城市内で起きた火災に対処する消防隊長として既出。
第一軍からの出向組二人も、前話で顔を見せています。
今回初めて登場するのが残る一人、マリア・ヤング大尉です。
彼女は魔道院でユニの同級生でした。
成績優秀で背が高く(身長は一七六センチ)、巨乳の美女という、向かうところ敵無しの女性です。
卒業時には国家召喚士になるのではないかと期待されましたが、召喚したのがシーサーペント(海蛇)で二級召喚士になりました。
彼女は最初から軍に入隊することを希望していましたが、ユニと同じ三十歳という年齢で大尉に昇進していますから、やはり優秀な人物だと分かります。
彼女の幻獣、シーサーペントは体長八メートルほどの大蛇です。まだ若い個体で、成長すると十五メートルくらいまで大きくなるようです。
蛇と違うのは背びれがあることで、水中ではこれが虹色に輝いてひらひらするので、結構美しい幻獣です。
特殊能力はありませんが、非常に力が強く、船に巻きついて破壊したり、水中に引きずり込んだりするのはお手の物です。
陸上では普通の蛇のように動けます。巻きついての締め付けと牙から猛毒を出すので、それなりの戦闘力を持っています。
若い個体ということもあって割と甘えん坊で、マリアの身体に巻きついていることが多く、それが非常に扇情的だとして、上司からよく注意されています。
ユニとは敵対関係にありますが、憎みあっているわけではなく〝喧嘩友達〟という表現がぴったりだと思います。
■さて、次回はユニが指揮することになった水妖部隊が出動します。どうかお楽しみに!