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【幻獣召喚士3】第二十九話「東門」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139557350586080

そんなわけで第二十九話です。

■今回の作戦は帝国情報部が立案しています。
 今のところ、多少の齟齬はありましたが、おおむね計画通りに進んでいます。
 唯一の誤算が、第二軍本隊が城を捨て、市民を残したまま市外への撤退を決断したことです。
 これを最初に進言したのはクラウゼ少佐ですが、受け容れた黒蛇帝エギルが若く柔軟な思考をしているからだと言えます。
 先代のヴァルター・グラーフであれば、恐らく籠城して徹底抗戦する道を選んだのではないでしょうか。

 マグス大佐も当然、黒城で決戦が待っているという想定で動いています。
 一日に一度しか使えない爆裂魔法のオリジナルは、超広域の強力なものですが、彼女は局所攻撃用の新型(ダムド)を選択しました。
 単発のオリジナルに対して、新型は十数発撃つことができます。
 大城壁の北門の突破と、黒城本体の攻略の二段構えの戦略ですから、やむを得ないでしょう。
 そのため、北門突破作戦では必要最低限しかダムドを撃っていません(五発)。
 本当なら自軍にとっての脅威である国家召喚士(クラウゼ少佐)とケルベロスを殺しにかかりたいところですが、それをしなかったのは、こうした事情があったからです。

 これでもぬけの殻となっている黒城に対して、マグス大佐がダムドをぼかすか撃ったら滑稽なのですが……。

■そんなわけで、次回もどうかお楽しみに!

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