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【幻獣召喚士3】第二十二話「遮断」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16817139556618794895

そんなわけで第二十二話です。

■エイラ・クライゼ少佐は有能な指揮官ですが、さすがにマグス大佐と対峙するには経験が足りません。
 大佐は余裕たっぷりという感じで、ちょっとエイラ嬢が気の毒ですw

■四古都はいずれも大城壁に囲まれた城塞都市ですが、内部の直径は二キロ前後です。
 当然、内部に居住できる人数には限りがありますから、あぶれた人たちは城壁外に市街を作って住んでいます。
 これを新市街と言い、黒城市の場合は港がある北側を除いて、二~三キロの幅で無秩序に拡がっています。
 新市街は自然発生的にできた街なので、都市計画なんてものは存在しません。
 そのため。蒼城市や白城市と往来する街道を除いて、道路は狭く複雑に曲がりくねっています。

 現在、約六千人の兵力が集まっている郊外の練兵場は、この新市街の外側にあります。
 練兵場から街道に出る道は、それなりの幅で確保されているので、軍が移動する場合は一度街道に出て、黒城市内に入ることになります。
 何を言いたいかというと、練兵場から直接北の川港へ軍を向かわせることができないということです。
 これは、現在川港に出兵しているクラウゼ少佐の軍にとっても言えることで、もし港から撤退する場合は北門を通って市内に引き上げるしかありません。
 東西に逃れようにも、すぐに新市街にぶつかってしまい、馬一頭がやっと通れるくらいの小路を大軍が移動するのは不可能です。

 北門が閉じられるということは、少佐の軍にとっては致命的な意味を持つということです。

■さて、次回は黒城市内に舞台が移ります。ユニは忘れられてしまったのでしょうか?(笑)
 どうかお楽しみに!

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