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【幻獣召喚士3】第九話「残念賞」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16816452221210723112/episodes/16816700427745318778

そんなわけで第九話です。

第二章はもう一話残っていますが、お話としては今回が実質的な最終回です。

迷宮の扉を開ける際に懲りたと思いきや、マリウスも案外抜けてますねw
でも、残った魔力を根こそぎ差し出さないと、残念賞を貰えないのですから、大魔導士様は大変厳しいお方のようです。

魔導士にとって〝魔力切れ〟は致命的で、行動不能かつ意識不明になってしまうので、大変にヤバい状態です。
普通はそんな状態に陥る前に撤退するのですが、運悪く魔力切れを起こしてもそれ自体が原因で命を落とすことは稀です。
徐々に魔力が枯渇していき、ブラックアウトするような感じですからね。

ところが何らかの原因で、急激に魔力が減少して魔力切れを起こした場合には話が別になります。
酒をちびちび飲み続けて泥酔してもせいぜい二日酔いで済みますが、一気飲みしてぶっ倒れると急性アルコール中毒で救急車を呼ぶ羽目になるのと似ています。
マジで死にかねないのですよ。

まぁそんな危機にさらされるも、マリウスは新たな魔法を手に入れるのですが、それを使いこなすのは当分先になりそうです。
彼は防御魔法に特化した魔導士で、対物防御も対魔防御も自在に操ります。
ですが、実を言うと対物・対魔を兼ねた究極の防御魔法〝絶対防御〟も使うことが出来ます。
これはかなり高度の魔法で、帝国でも数人しか使い手がいません。

これはあらゆる攻撃を完全に遮断する強力な魔法ですが、その分魔力消費が激しいという欠点もあります。
そのためマリウスはほとんど絶対防御を使いません。
作中で使用したのは初登場時、獣人の聖地での戦いだけのはずです。

『スカの書』に出現した魔法は、この絶対防御を超広範囲で展開するという、常識外の魔法なのですが……。
まるであの人のあの魔法に対抗するために用意されたような気がするのは気のせいでしょうかw

次回第二章最終第十話は、泥炭探しの後日談になります。
そして続く本編の第三章は「寵姫(ちょうき)逃亡」というタイトルで、久々にマグス大佐が登場します。
大佐は作者が偏愛するキャラなので、執筆が捗って仕方がありません。(^-^;

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