簡単に言うと前回に述べておこうとおもったの、スコーンと忘れてた、オマケ。
さて、青春怪異譚『恋は秋菊の香り』のサブタイトルにお気づきの方もおられたかもしれません。いや、気づかない人のほうが多いとは思いますが。
全部、詩経です。しかもほぼ恋愛詩です。
軽く死にかけました。
春や夏は詩経だけでなく、左伝や国語、易経礼記中庸書経と幅広くねじこんでおりました。
が、秋の話は、詩経しばり。しかも恋愛関連です。
軽く死にかけました(二度目)
恋愛は人の営みに切っても切れないものですから、春秋時代の詩にもそれなりにあります。しかし、それ以外もあります。詩経は民謡に近く、生活苦もあれば君主を讃えるものだってある。
数ある中から恋愛詩を探すのも大変でしたが、話にあったフレーズ探して、なおかつ超意訳するのも頭がパッパラパーになりかけました。
魏晋南北朝時代に個人の思いをテクニック込で作っていき、唐でひとつの完成を見る漢詩でございますが、このころはそういったものもなく、たいへん泥臭い。詠み人知らずの万葉詩に近い感じです。
これら民謡は当時の価値観にのっとっているため、わかりにくい、比喩表現もなんじゃそりゃ。
とても死にかけました。
サブタイトルも楽しんでいただければと思います。かなりの曲解意訳も多いです。
ゲスト出演の女の子たちは私の性癖だけを詰めました。
浅はかであり、しかし深淵にいて、繊細なのに図太く、幼稚で成熟。男から見た女子のかわいさと恐ろしさ、男にとって都合よくそして都合悪く、一人で立っているようで支えないと崩れてしまう。どこにでもいそうな生々しさも籠めて、まあ趣味に走りました。
どのキャラクターも正統派ヒロインになれそうにない感じですが、幸の薄い彼女たちが少しでも心に残ってくだされば嬉しいです。
次話閑話、そして冬の話は12月に更新予定です。こんどは、こんなひどい進捗にならないよう、時間をとります。
引き続きお読みいただくと我が喜びです。