KACの新しいお題、ぐちゃぐちゃが出た瞬間に『ぐちゃぐちゃのサンドイッチ』が脳内に浮かんだので、そのラインに沿ったキャラを取り出して話を作った次第。
私の場合、キャラクターてのは自動的に無から出てくるわけじゃなくモチーフの人物をアレンジして出てきます。それそのままではなく、核であったり、イメージを使ったり、名前を拝借したり。
KACの一番目『本屋』は石川啄木、高村光太郎、宮沢賢治から名を拝借していて、キャラもどこか影響されてます。
KAC二番目の『ぬいぐるみ』は萩原朔太郎と室生犀星です。朔ちゃんのアンニュイさと室生ちゃんの明るさは影響あると思います。
そのまま文学者縛りをするつもりが、潰れたサンドイッチからツンデレとツンデレ殺しが一瞬で繋がり、文学者縛りなどすっかり忘れてしまいました。
KAC三番目、『ぐちゃぐちゃ』の人物モチーフは郤克と韓厥です。
郤克
と
韓厥
です。
父の仇に許された、にちょこっと出演する彼ら。韓厥は青春怪異譚でも見切れ出演してますね。
別にこの二人のカプ推奨! というわけでもなく転生体でもありません。
史書などから郤克は韓厥を認めつつもデレない、それはそれとして正卿として力を認めてほしいと思っていそうなイメージがあり、韓厥は郤缺を上司以上で見ていないだろうな、という確信があります。韓厥はそういうポリシーの人。
そこから、ツンデレ少女とツンデレ殺し少年を作りました。
こういったお題はストーリー主眼のキャラは書き捨てだと思ってるので、深い設定はわざとしないようにしています。
その設定のなさを、モチーフにした人物の背骨で支えてる感じです。
それにしても、克美ちゃんと司馬くんは、極まったツンデレと、容赦ないツンデレ殺しという最悪の組み合せでして、きっとさいごまで告白しないのではないでしょうか。
卒業とともに離れると思い切や、克美ちゃんは頻繁に司馬くんを呼び出し、毎年誕生日プレゼントやバレンタインのチョコなど、告白イベントにチャレンジしては自爆。
司馬くんが進学する高校に克美ちゃんはいるに違いません。オツムの良さと部活と場所をを吟味し、克美ちゃんの存在を無視して決めました。
出会ってから十年くらい、ツンデレに突き合される司馬くんの性癖は確実に歪んでいくに違いありませんが、いいかげん、告白されなくても振れよ。
韓厥だって郤克が『俺を認めているのか、いやお前が認めたからって嬉しいわけじゃないぞ!』と聞いてきたら、きちんと『司馬として正卿を支えていきますが、別に認めてませんし興味ないです』としっかりトドメを刺します。クールマシーンにとってツンデレの良さなどわからんのでした。