本日はアルバイトに行ってきました。
とある農園を経営している友人に「ちょっとハヤシダ、助けてくれ」と言われて、駐車場係のオジサンをしてきました。日曜日ですし、彼とは小学校一年からの付き合いですし、行ったら行ったでいつも面白い発見があるしで、二つ返事で引き受けました。
その農園は柿狩りのお客さんを多く受け入れていまして、今日はとある老人介護施設のレクリエーションで、そこの入所者の方々とスタッフさんが多く来園されていました。
と、その団体のお客さんが来園する数十分前に、私より少し年上と思しき一組のご夫婦が来られまして、園に案内しようとすると、ちょっと待っていたいという旨を伝えて来られました。
聞けば、そのご夫婦の奥さまの方のお母さまが介護施設の入所者で、その施設が現在のコロナ規制でお母様と会いたくても会えない状況らしく、会えても一日に十分程度だとかだそうで、お母様の元気な姿を見たいと熱望したその奥さまは、施設のスタッフと仲良くなって、本日のイベントの事を聞きだして、日を合わせて来園なさったそうです。「おぉ、まるで探偵のようですね」と私が言うと笑っていらっしゃいましたが、会いたくても会えない状況の下で、突然の永遠の別れがあるかも知れないという可能性を思いますと、奥さまがお母さまと秋晴れの空の下で会えたというのは、本当に嬉しかったことだろうと思います。
介護施設に入所されている方々は、足腰も弱っていらっしゃいますし、自由に園内を歩き回れた訳ではないでしょうけど、柿狩りという体験は郷愁を覚えさせるような昔ながらのものですし、お母さまにとっても、その娘である奥さまにとっても、今日はとてもいい日になったんじゃないかと思います。
ま、ま、「その介護施設のコロナ禍下でのルールとして、それはグレーなんじゃないか」なんていう意見もあるかも知れませんが、その辺りは詳しく聞いていませんし、そのルールは施設内にウィルスが侵入する機会を減らす為だとかで、今回のそのご夫婦の行動は何の問題もない事かも知れません。でも、色んなことを鑑みて、本日書き記した内容はフィクションという事にしておきましょう。
職員と仲良くなる事で情報を聞きだして、それに合わせて行動したご夫婦のそれはホント探偵さながらで、そこにはしっかりとした親子の愛がありましたけど
本日のコレは、フィクション。
皆様の創作の一助になれば幸いにございます。