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AIのべりすと

YOUTUBEでクイズノックを見ていたら、AIに作問させてみようという企画がありましてね。そこで使っていたAIは【AIのべりすと】というウェブサイトでした。『ふーん。簡単に使えそうなものだな』と思った私はその小説生成AIを試してみました。

以下の書き出しは私が適当に書いたものです。

――
タクラマカン砂漠。ここは、人間一人の無力を強く自覚させられる過酷な土地だ。
真上からは太陽が照り付け、砂の大地からは陽炎が立ち上っている。
「み、水……」
灼熱の砂漠の上を、一人の男が息も絶え絶えに歩いている。
――

こいつを入力して【続きの文を書く】と書かれたバナーをクリックすると、一瞬で以下の文章が生成されました。

以下の文章は上記の文章の続きとしてAIが生成したものです。

――
年は四十に迫ろうかという頃で、無精髭と瘦せた頬が目立つ。着ているものはみすぼらしい麻布の上下で、防寒のためか目深に被ったフードからは白い頭髪が覗いていた。
「な……なんでこんなことに……」
男は一人そう呟いた。答える声はない。砂漠には男以外の人間の姿はなく、そこにはただ、猛烈な熱気だけが立ち込めていた。
男が砂漠をさまようことになったそもそものきっかけは、男の商売仲間が発した一言だった。
「なあ、『砂金』って見たことあるか?」
その一言は、砂漠のただ中でその日暮らしをしていた男に、ある考えを起こさせることになった。男はそれまでに何度も砂漠を渡り歩き、そこで暮らす人々と取引をしてきたが、『金』を見たことはなかったのだ。しかし、『砂金』ならばあるいは……。
男はその日から仕事の合間を縫って砂金を探し続けた。そしてついに一月後、それを見つけた
――

これがAIによる小説なんですね。スゲエ。砂金は砂漠で探すものじゃないですし、他にも不自然な表現はありますけど、一瞬で小説の体をしたモノができてしまう。マジヤベエ。

これ以上の文章を書かせるにはアカウントを作らなくちゃならないみたいでしたので、これで終えましたが、結構面白そうな出だしです。AIこわっ。なんでも出来るんですね、現代の技術って。

5件のコメント

  • あと、試しにエロい文章を一行だけ書いて入れてみたら、スルスルっと男女の絡みのシーンが生成されました。それはもう、すごく自然な感じで。
    日本人、AIにそういうのを学ばせすぎじゃね?(笑)
  • そういうベッドシーンだけに限れば、すぐにでも売り物クオリティが作れちゃうかもしれませんね……💦
    以前のAIは着地点を決めて話を展開させることが不可能とされてましたけど、違和感の度合いは減るばかり……マジヤベェ、ですわね、これは。
  • ホント、エロシーンの完成度は高かったです。そういうのが書けない私は、そういう時だけ頼ろうかなんて思ってしまいます。

    ええ。AIの方向性を上手く誘導できる作家さんが共同作業のようにAIを使えば、どんどんいいモノが生まれていきそうな気もします。
    あと、自分では思いつかない展開を見ようとして利用するのもアリかも知れません。

    AIを使う事が創作の冒涜ではないと、AIを使った小説が当たり前な世の中になるのもあり得ますね。ちょっとイヤですけども。
  • そこの意見が一致しててほっとしました✨
    理由は明確に説明できませんけど……やっぱりあたしも嫌です
    古い、固いと言われようと……やっぱりいや✨
  • 舌の根の乾かぬ内、みたいになりましたが、『AI補助を利用して書いてみる』を本日やってみました。『AI作の小説なんて良いとは思えない』という私と『AIに補助してもらって書くってどんな感じだろう?』という私が共存していたんですね。内包する矛盾が自分でも気持ち悪いですが。

    近況ノートの次のパートでこれについて書きましたが、私には扱えないようです。納得のいく展開がまるで生成されませんでした。

    割と気持ちの悪い文章表現と展開が生まれましたし、この先にAIによる小説生成が当たり前になったとしても、今回の経験が『AIが生成する文章ってのは、結局のところ【それっぽい真似事】に過ぎない』と実感させてくれましたので、面白い経験になった気がします。

    当たり前ですが、AIが生成した物語には魂がのらないに違いないんですよね。
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