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学がねぇんだ

つまらぬ人生を生きてきました。
文化に触れず、学もなく、志も低く。
ろくに本を読まずに育ち、部活動は帰宅ゲーセン部。朝帰りをしても、学校に行かず寝ていても何も言わぬ親。
つまらぬと書きましたが、一般に比べてであって、俺にとってはそれでも無二のものです。
社会には誇れない、部屋の隅に溜まった埃のような――

まぁ、俺の話はいい。
そんな人間が書けるものってなんなんだろうね。
大学行った事ないから、大学書くの難しすぎねぇ?なるし、貧乏舌なのでグルメはわからぬ。飯なんて、安くて多くて腹を壊さなければいいんだよ。

おまけに想像力が貧弱ときた。
クソみたいな引き出ししかねぇのに、そこから小説をかかないとならない。
一体なんの拷問だ。
普通の家庭ってやつも死にそうな目でインターネットに転がる色んな人間の叫びを読みながら想像で綴っている。

そんな俺にも書けるものはあります。
それは、風景です。
目が見えれば書けますからね。
なんなら見えなくても、感じられれば書けるのではないか。

友人の家の近くの空き地から見る、東山の裏夜景は美しかった。

たまにカーセックスしてる奴がいるのが玉に瑕。まぁ、それもヒトの営み。そうしてヒトは増え、闇に火を灯し続けて来たのだ。そう思えば、あれも風景の一部だった。

今日更新の “毛玉、ダレンの帰りを待つ” は俺の趣味全開で、そんな記憶を掘り起こして書きました。
需要はともかく楽しんで書けたな。

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