元　蜜

これは、何万年…何億年…と気が遠くなるほどの長い歳月が経った後のお話。 アイリーンという一人の少女がいた。 彼女の住む世界では、地球の21世紀頃とは違い、映画、音楽、アニメ、…

もし酒に意識があったら、"酔い"にまつわる罪は誰のせい？ 酒は飲んでも飲まれるな、じゃないですが、酒にまつわる童話のような不思議な話。 決して、酩酊状態で書いたわけではございませ…

「俺は穏やかな百年など望まない。百年分の一瞬があればいい。後の日々が死ぬくらいなら——」 凍える僕を振り返りもせず、探偵は雨を見つめている。もう戻らぬ人を想いながら。

　作者が本気でびっくりしています。 　俺は自分で思っているより、はるかに短気で独占欲が強く、忍耐がない男だったらしい。 　いや思い返すと、恥ずかしくて仕方がない。 　彼女はそ…

―あらすじ― 都市伝説《赤縁の鏡》。その鏡を直接見た者は一両日中に凄惨な死を遂げるという。 探偵である私は依頼を受け、赤縁の鏡を調査することに。 調査した末、私は最恐の都市伝説の…

シャープペンシルがつなぐ私と彼。 私が拾って、彼が受け取って……。 そこからふたりは一緒に大人になっていく。一緒の高校になり、同じクラスに進んだ。 話すことは少なくなっても、同…

ある日、喫茶店でアルバイトをしていた輝の前に、藍と言う女の子が現れる。藍は、ハニーレモンをご馳走した輝に、「セックスしたいの？」と問いかける。 藍とは、どんな子なのか…。

目覚めると目の前には四肢のない人形。 動けないそれを抱いて俺は海へと向かう。

彼女は、年賀状を手に持って。 想いを馳せる。 この年賀状を書いた時、君は。 まだ、生きていた。

「運命の気まぐれ」で白い部屋に集められた人たち。 彼らの共通点は『同じ時刻に自殺した人』ということ。 様々な事情を抱えた人達の前に現れた少年『イチル』 イチルに促されて、6…

テツくんとカナちゃんは学校で隣の席に座る高校２年生。 席替えで隣同士になった頃はあれやこれやと話もしていたのに、なぜか最近はちょっと疎遠気味……。 そんなふたりのお話です。 全…

親友に自分の気持ちを伝えたい「私」。 詩と小説の中間を目指して見た実験的なものになります。よろかったらぜひ。

甘えん坊の水野君と、その甘えを突っぱねたい木津谷さん。 2人の攻防戦は授業で繰り広げられる。 それを見せ付けられる僕は疲れはてていた。

前の席に座る女子が気になる。 だって可愛いから。 真正面で見るともう目の保養であり、愛でたくなる。 気持ち悪い？だとしたら、ごめんなさい。 これは、陰キャの隅っこ男子が、クラス…

この人生はあと20年、30年と続くだろう。 望まない残りの人生と引き換えに ライクロフトの家で、静謐で平穏な孤独に身を委ねた男の私記。

郊外の診療所で働く医者の俺の元に、ある日突然、茶髪の女性が訪ねてきた。 「朝起きたら、髪がパン生地になっていた」という彼女─麦野さんを診察した俺だったが、原因はまったく分からず…

歳をとっても、記憶が無くなっても、愛だけは残っていると信じたい。

長年目が見えなかった私は、その治療のため、しばらく入院することとなる。そこで出会った、名前も顔も知らない君の口から溢れた美しい景色に、私は一瞬で心を奪われてしまった。

あまりに高度化した人工知能ネットワーク〈ヴァハナ〉の暴走により、人類は滅亡の危機に瀕していた。ミリアム・トゥルオンら、残された者たちは、劣勢をくつがえすべく最後のチャンスに臨む。…

【カクヨムコン８に参加させる予定の作品です】 侯爵家令嬢のヒルノ・クリムブリュレは、ある日、前世の記憶を思い出す。 彼女の前世は今井紗季という人物で、光名りるという名前を使い…

　――男は前世で妻に裏切られ、病で命を落とした。 　そして生まれ変わった現世でも、家族に恵まれず、家を追い出された。 　――女は前世で男に貢ぎ続けた挙げ句、その男に命を奪われ…

何も見えなくなっていたときに 心のドアを開いたのは 降り注ぐ音

　気づけば異世界にいた１０歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」 　こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしま…

妖の一種である我那秕（わなび）は、まれに神化し刹乎（さっか）となる者がいる一方で、悪霊と化してしまう者もいる。 これは、悪霊となった我那秕を祓い清める陰陽師・安倍劃讀（あべのか…

パソコン研究会の部長として朝も夜もブルーライトに向き合ってきた俺は、常に寝不足の不眠症となってしまっていた。そんな俺を見かねたお節介な後輩は、とある提案を俺に持ちかける。 「実は…

親の転勤を期に地元を離れた村井優斗は新しい高校でボッチになり、高校時代はもうボッチで過ごす覚悟を決める。 そんな中、ひょんなことから少女たちを助けをするのだが、何故か彼女たちは…

勇者イースは困っていた。 魔王を倒したら明日から職にあぶれてしまうと。 魔王リースは恐怖していた。 勇者に殺されてしまうと。 魔王は提案する 「世界を半分こで手を打たんか？（…

上京して二年。二十歳になった僕は、高校の同窓会へ赴くため、久しぶりに地元「岡山」へと帰省する。 華々しい大学生活を送るかつての級友たちに劣等感を覚えつつ、一人寂しく飲んでいた僕に…

３年間同棲した彼女を目の前でＮＴＲれた元ヒモの風間。 家を失い公園のベンチで途方に暮れていると、芝生の上で一人行為をする女子高生・三上世愛を発見。 なし崩し的に風間は世愛に住み込…

【百合×アクション×成り上がり！】ハンターの世界では金や権威が全てと言われていたが、16歳の若きハンター少女・リベリカはそんな理不尽な世界に嫌気が差していた。 そんな中、彼女は1…

“男女間の友情はあるか？” 僕はその問いに、間違いなくイエスと即答をする。 だって、僕は“友人”として幼馴染の結婚式に参列したのだから。 ――ただ、あのとき、あんな風に言…

高校生の姉『美桜』と、小学生の妹『沙羅』は性癖の館へと迷い込んだ。そこは、ありとあらゆる性癖を持った者達が集う、変態達の集会所であった。露出狂、SMの女王様と奴隷、ケモナー、ネク…

獄中の男に私は問う。 「最後の晩餐は何が良いか？」と。 男はただ項垂れて「コーヒー」とだけ呟いた。

ここは閉じられた狭い世界。僕らが生きていくために必要な食料は全てトンネルの中に溜まっていく。だから僕らは、今日も生き延びるために、そして世界の出口を探すために、危険だと知りつつも…

どうでもいい兄弟喧嘩　　 雨降って、地固まる？ｗｗｗ

第1回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト参加作品。 （テーマ：あなたの心を離さない“後輩のくせに失礼な”あの子） 殺し屋のネムちゃんとその先輩が、通話でウィットに富んだ会話…

人間から時間を奪い、その時間をまた別の人間に与える。それが、僕ら【タイムキーパー】の仕事だ。 いつの間にか時間が過ぎていたり、急に空き時間ができたり……。 そんなことが起きるの…

僕は、どうやら「一目惚れ」ってやつをしてしまったらしい・・・ そして、「スマイル」が、・・・だった！？ってことを、初めて知ったっっ

異世界を便利にするべく常に開発され続ける魔法。しかしその発展の裏で政府非公認の脱法魔法を開発、使用してしまうものも少なくない。 魔法取締官、通称「魔取」はそんな脱法魔法の蔓延を阻…

エッセイ『一人だけの小説サークル』でリクエスト頂いたテーマを元に執筆しました。 https://kakuyomu.jp/works/16817139556483452538 作…

俺はたった今思い出した。俺の前世が勇者であったことを。たくさんの化け物を倒して人々に崇め奉られていたことを。 なのに今の俺はどうだ？　上司には媚びへつらい、部下には舐められ、肉体…

俺は地方のスーパーマーケット社員をやっている！ 朝は早くて夜は遅い！ そんな地獄の職場だ！ 一緒に働く人は色んな人がいる。 お刺身を切る人、値段をつける人、品出しをする人。…

　一対の大槍を振るう純白の少女が、空から舞い降りるように現れた。 　それが、長い戦いの幕開け。異形を狩る執行兵「クレイン」との出会いだった――。 　普通の高校生「竹谷タカト…

──あなたは、七夕の伝説を知っているだろうか。それは、織姫と彦星が一年に一度だけ会える日だと言われている。 そんな織姫の生まれ変わりである、平凡なOLの沙織は、ある日1人の男性…

俺が社会人になって一人暮らしをする様になると 地元から転がり込んできたカノジョ達との生活が始まった。 ７話完結のこえけん向け短編です。

目が覚めると、当たり前だが、いつもの僕の部屋のベッドの上。 でも、何か・・・ えっ、ええっっっ

明朝五時半、あなたは学校に行くために雨降りなバス停へと向かう。そこにひとりいたのは同じ学校の女子生徒。同じ街、同じ学校であっても彼女と住む世界は違う。そう思っていたあなたは彼…

「陽一お兄ちゃんは甘えん坊さんだね。こんなに大きくなったのに……」 彼女の水色のワンピースは懐かしい夏の匂いがした。 なぜ、彼女は遠い夏の日に消えた美少女のままの姿で、 大人…

誰かが発言すれば親指を立てたり復唱したりする世界。 誰もが簡単に人を黙殺できる世界。 罵声を浴びせられたり、晒し上げられたりする世界。 愚直に本能的な発言と行動をする世界。 この…