奈良時代。 十二歳の韓国源《からくにのみなもと》の、賑やか家族との日常。 「ももきね旅の草枕」の前日譚です。 源は、「恋や明かさむ　〜偽りの縁談〜」の登場人物でもあります。 …

オレは源。十二歳だ。この春、旅好きの兄と男二人旅をはじめた。 オレにとって初めての薬売りの仕事だ！ でも山登りが、意外ときつい。 くじけるな、オレ！

丹つつじ。それは、真っ赤なつつじの花。 この小道に真っ赤なツツジが咲き誇る頃、帰ってきて、お姉様───。 「恋や明かさむ　〜偽りの縁談〜」の前日譚。 この物語は、架空…

奈良時代、蝦夷との戰場となった桃生柵には、最強の兵がいた。 彼は───二十八歳にして、女の手も握ったことのない、清い男だった！ それが上司命令で縁談することに！ しかも相手は「鬼…

奈良時代。 二十歳独身男性・家持ち・高収入（でも顔に疱瘡《もがさ》あり）の真比登は、ハウスキーパー雇用ならぬ、奴婢《ぬひ》（奴隷）購入の為、奴婢売りを探し、市を歩いています。 …