お疲れさまです、宮塚慶です。
連載中の『最弱パーティの俺たちが、魔王の娘を拾ったら』ですが、執筆時間を中々取れず大ピンチです。
目標は変わらず毎週火・木・土曜日19時更新ですが、既にかなり雲行きが怪しい。1日休んで充電期間にするかもしれません。
さて、今回もそんな連載作品の小ネタ解説。キャラクターのネーミングについての続きです。
前回紹介しなかったメインヒロイン(?)ティオと、その父である魔王様の名前の由来を語っていきましょう。
ヒロイン「ティオ」。フルネームはティオ・ハイルトーン・ハーデス。
父親にも関わるのでフルネームの解説は後述しますが、オリュンポス十二神に直接的には数えられていない神・ディオニューソスから濁点を外してティオとしています。
ディオニューソスはザクレウスという少年神の持つ姿の1つとされています。
これがまたややこしくて、一般的にディオニューソスはゼウスとペルセポネーの子どもとされているものの、一説には父親がハーデースとも、母親がデーメーテール(シアの元ネタですね)とも言われています。父親も母親も違うってなんやねんという感じですね。
そんな素性不明の身でありながらハーデースの子どもとして見られる可能性もある不安定さが、まさにティオというキャラと一致して名前に採用しました。
ゼウスとハーデースどちらの子とも取れるディオニューソスは、まさしく魔王の娘でありながらアルたちに関わるティオの立ち位置にふさわしい名前になりました。
続いて、魔王「オルク・ハイルトーン・ハーデス」。本作のラスボスとも言うべき存在です。
ハーデースという冥府の神が元ネタ。発音違いのハーイデースや別名のプルートーン、ローマ神話で同一視されるオルクスを組み合わせた名前になっています。
冥府は地下にあるとされ、地下の神とも呼ばれたハーデース。本作の魔物たちや魔王の存在も、地下に関係しているかもしれません。
冷酷で恐れられていたというハーデースですが、一方で豊穣神ともされていました。
本作の魔王も、何らかの意思を持って魔物を世に解き放っている……のかも?
というわけで、前回と合わせて主要キャラ5人の元ネタとなる神を解説していきました。
本編はまだまだ序盤ですが、今後の展開で解説した内容が少しずつ垣間見えるようにしていくつもりです。
とはいえ、かなり先の構想も含まれるので話の流れによっては変わったりするかもしれません。臨機応変に描いていきます。
毎週月曜日の小話、次回は作品の構想・テーマについて話せればと思います。
宮塚でした。ではまた。