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連載作品の小話③作品のコンセプトについて

お疲れさまです、宮塚慶です。

今回も、連載中の『最弱パーティの俺たちが、魔王の娘を拾ったら』についてです。
ちなみに前回「執筆時間が取れない」と嘆いていたのですが、何とか落とさずに火・木・土曜日19時に更新できています。が、まだまだピンチかも。

さて、今回もそんな連載作品の構想・テーマについて。

そもそも私は、ウェブ小説が異世界ファンタジー全盛の昨今においてそれほど多く同ジャンルを読んでいませんでした。
書き手としても同様で、あまり手を出したことのない作品群だったのが実情です。
それでもテレビゲームではRPGに触れあってきましたし、何よりカクヨムで書いている以上自分も一度ぐらいは異世界ファンタジーに挑戦してみたい……!
と思っている中で「カクヨムコンテスト10」開催が近づいてきたので、このタイミングだと思い一念発起したのでした。

とはいえ、そのままテンプレだけを描いても個性がない。
いわゆる「現代で命を失って異世界に転生する」「手に入れたチートスキルを使って無双する」をそのまま作品にしても、知識の乏しい私では先達を追いかけるのは適わないでしょう。

そこで“真逆のコンセプトから作るのはどうか”と考え始めました。
転生モノが数多くある昨今だからこそ、元からその世界を生きている冒険者を描く。
チートスキルが流行っているからこそ、何のスキルもない最弱パーティを描く。
そんなところから始まったのが『最弱パーティの俺たちが、魔王の娘を拾ったら』です。

と言っても、ただ弱いパーティが弱いまま進んでは物語性がありません。

そこで出てきたのがヒロイン「ティオ」。魔王の娘で、主人公のアルたちにある種のチートスキルを一時付与する作品の鍵となるキャラクターです。
まだ本編では多くを語っていませんが、ティオの能力解放には制約があり連発はできません。作品のコンセプトである最弱パーティをブレさせず、たまに力を貸してくれる立ち位置にしています。
そんな彼女がパーティに加入することで、ただの最弱冒険者だったアルたち「光明の旅団」がどのように成り上がって行くのか……。という形でメインストーリーを進行することにしました。

また、自分がラブコメ要素のある作品を好むこともあり、ティオを始めとした女性陣とアルの関係性を描くのも作品の持つ主体です。
ただし、ただのハーレムモノにはしたくない。これは好みの問題ですが、出来得る限り彼女らがアルに惹かれていく理由や様子をじっくり描きたいなと思っています。
現連載段階(第8話まで)で明確な好意を持っているのは幼馴染のセレネだけだと思います。尊敬の念は持っているものの恋心ではないシアと、人間との距離があるティオの変化を描ければ……。頑張ります。

というところが、作品の構想・テーマに関する話でした。
あまり他の作家様と絡む機会もないので、皆さんがどんな風に作品のアイデアを出しているのか分からないのですが、自分の考え方が少しでも見えれば幸いです。

毎週月曜日の小話、次回は敵となる魔物たちの元ネタについて話せればと思います。
宮塚でした。ではまた。

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