お疲れさまです、宮塚慶です。
前回の近況ノート更新後、新連載『最弱パーティの俺たちが、魔王の娘を拾ったら』を開始しました。毎週火・木・土曜日19時更新です。
今回はそんな連載作品の小ネタ解説第1弾。キャラクターのネーミングについてです。
私はキャラの名前に規則性や由来を用意するタイプで、前作『魔法少女が死ぬ前に』も魔法に関する用語を文字って名付けたりしていました。
現行作のキャラクターたちは“オリュンポス十二神”にちなんで名付けています。
まずは主人公「アルピニス・デポーロン」。通称アルです。
アポローンという神と、同一視される太陽神へーリオスを組み合わせて名付けられています。
光明の神でもあるため、アルのチーム「光明の旅団」も此処から取っています。
また、羊飼いの守護神ともされているアポローン。まだ劇中では明かしていませんが、アルも田舎町の羊飼いとして暮らす普通の青年だった過去があり……。この先は今後描いていきますのでお楽しみに。
続いて、魔法使い「セレネ・アルテミア」。
アルテミスという女神と、彼女に同一視される月の女神セレーネーから取った名前です。
アルテミスとアポローンは双子ですが、セレネとアルに血の繋がりはありません。同じ町で兄弟同然の時を過ごした、いわゆる幼馴染になります。
また、アルテミスはセレーネーと共に闇の女神ヘカテーとも同一視され、それ故に三つの姿を使い分けると言われています。セレネに闇の女神の要素は……裏話程度に。いつか登場させられたらいいのですが。
三人目の仲間、回復術師「シアリーズ・デメテス」。通称シア。
デーメーテールという女神と、ローマ神話で同一視されるケレースの英語表記であるシアリーズから。こちらはほぼそのままですね。
デーメーテールは母なる大地を意味する名前で、シアも懐の深い母のような穏やかな人物として考えました。
ただし、デーメーテールは“掟をもたらす者”という別名もあり、シアも規則には厳しい性格。元ネタもシアも普段は温厚だけれど怒ると恐ろしい一面を持つとか。
こんな感じで、各キャラには元ネタの要素を散りばめています。
とはいえ全てを忠実に再現しているわけではありません。アルとセレネが双子でないのもそうですが、あくまでエッセンスとして取り入れている形です。
ですが、元の神様について知ると彼らの深掘りや展開のヒントになるかも……?
こんな感じで、しばらくは連載作品や過去作他の小話を毎週月曜日にお届け予定です。
今週更新の3話分で登場するキャラについては次回にでも。
宮塚でした。ではまた。