こんにちは、三浦常春です。
早いもので2022年も残すところ4か月となりましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
三浦は元気です。
さて、『のちに砂漠の魔女と呼ばれるじゃじゃ馬の話』の第2章が終了しようとしています。
のちに偉大な魔術士として名を連ねることになる少女、プランダ・ベッカーの人生を辿る物語。
第1章では魔術の研究者としての彼女を、
第2章では新設の軍隊「竜騎魔術士隊」の長としての彼女を、
それぞれ描いてきました。
探究者として物事に真摯に取り組む姿には、三浦自身も尊敬の念を抱かざるをえません。
がんばってるね……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悩みながらも強くたくましく生き抜くプランダ・ベッカー。
そんな彼女に最大の危機が訪れます。
人神戦争。
いち国家といち種族の、混沌たる争い。
そこで彼女は、大きなものを喪うことになるのです。
がんばってね……!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
新章の開始は次週(8/13土)を予定していますが、ひょっとしたら何か付け加えたり何なりするかもしれまない影響で、遅れる可能性も微妙にあります。
その場合はTwitterと近況ノートでお知らせしますので、決定までしばしお待ちくださいませ……!!
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◆第3章 チラ見せ◆
※制作中のものです。公開時には異なる場合がございます。
「本気ですか、神族に喧嘩を売るなんて!」
竜騎士兵団の長から国の重鎮まで数多のヒトが揃う、会議室の中。プランダ・ベッカーの眼下に晒されたのは、たった一文の声明であった。
――我ら人間界の民は、如何なることがあろうとも、二度と神族に下らぬ。
シュティーア王国国王の名のもとに出された声明は瞬く間に市井へと流出し、既に取り返しのつかないところまで来てしまった。もう神界にも届いていることだろう。
「人聞きの悪いことを言うな、ベッカー少尉」
答えるのは竜騎士兵団団長だ。決意表明の日にしかお目にかかったことのない、いかつい男。しかし脳味噌まで筋肉には侵されていないようで、いたって冷静にプランダをいなす。
「これより始まるは聖戦。人間界に住まう我々が誇りを取り戻す、二度とない決戦だ。この絶好の機をみすみす逃す気か?」
「絶好? ようやく騎乗訓練が形になってきたばかりなのに――」
は、と。
「まさか」
あまりにも都合が、時期がよすぎるのだ。
まるで竜騎魔術士隊の完成を待っていたかのように。
「神族と相対するには魔術が必須。しかしながら地上の弩砲では間に合わぬ。……よくぞここまで導いてくれた、ベッカー少尉。それに、ブリッツ訓練兵教官」
突如として呼ばれた名。それは訓練に大いなる助力をしてくれたヒトで。
軋む首で振り返ると、そこには暗い目をした軍人がいた。
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◆『のちに砂漠の魔女と呼ばれるじゃじゃ馬の話』
https://kakuyomu.jp/works/16816927862407977502◆三浦常春Twitter
@tsune_yeah
https://twitter.com/tsune_yeah