2022年4月16日に連載を開始したハイファンタジー小説『のちの砂漠の魔女と呼ばれるじゃじゃ馬の話』。
つい先日をもちまして、晴れて連載1周年を迎えました!!
これも応援してくださったみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます!
本作品は『竜の瞳の行く末は』と同じ世界観を共有する、言うなれば外伝的立ち位置ではありますが、プランダ・ベッカーという名の影の立役者に焦点を当てて綴られてきました。
第1章「魔術士プランダ」では、シュティーア王国に仕える魔術士としてのプランダを。
第2章「率いるもの」では、竜騎魔術士隊の隊長に選出されてしまった苦悩を。
第3章「空の弩砲」では、『駒』として命のやりとりに砕身する絶望を。
第4章「国切りげんまん」では、祖国に見切りをつけて新たな道へと進み始める不安と希望を。
第5章「三種の目」では、奇病のはびこる集落に出会い知ってしまった魔術士としての矜持を。
そしてまだ見ぬ第6章では、再会と別れ、そして出会いを。
こうして改めて列挙してみると、生まれた時代が時代なら、学者として大成していたのだろうなぁと思います。あるいは幼馴染と穏やかな家庭を築いていたとか。
いや、ひょっとしたら、たとえ戦争がなくても旅に出ていたかもしれない。
どんな未来もプランダ・ベッカーなら掴み取ってみせそうな気概すら感じます。
濁流の中で一筋の藁を探すことすら困難なのに。
一応の節目ではありますが、彼女の物語はまだまだ続きます。
最後まで共に見守っていただければ幸いです。
改めて1年間ありがとうございました!
2年目もどうぞよろしくお願いいたします!
――歴史書に残るわけでも絵画に残るわけでもなく、ただほそぼそと、どこかで語り継がれるだけかもしれない少女の物語。
――英雄として語られるのは全く別の人物だが、ある人物にとっては彼女こそが『英雄』なのかもしれない。
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『のちに砂漠の魔女と呼ばれるじゃじゃ馬の話』
https://kakuyomu.jp/works/16816927862407977502『竜の瞳の行く末は』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885122556========