• 歴史・時代・伝奇
  • SF

タイムパラドックス

 主人公がタイムマシンで過去へ行き、自分が生まれる前の時期に親を殺したら、主人公は誕生しなくなり、親殺しもできなくなります。
 親殺しをできなくなったから、主人公はやはり生まれることになり、タイムマシンで親を殺すことができるようになります。
 でも親を殺した瞬間に、主人公は存在できなくなり……。

 タイムパラドックスとは、このようなものだと認識しています。
 この矛盾を解決する理論をつくり出し、物語に落とし込むことができれば、時間SF小説を書くことができます。
 数々の理論や理屈が生み出され、多くの時間SFが書かれてきました。

 私もなんとか時間SFを書きたいと思い、いろいろと理屈をこねたりしたことがありますが、なかなかよいアイデアは出ません。
 出たとしても、既存作に似ていたりします。

 時間……。
 果たして、将来タイムマシンは発明されるのでしょうか?
 もし発明されるのだとしたら、すでに未来人が過去に来ていなければおかしいとは思いませんか?

 しかし、我々は未来人を見ていません。
 それゆえ、タイムマシンは原理的にあり得ないのではないか、と思ったりします。
 もしかしたら未来人は過去へ来ているが、過去改変をした瞬間に新たな世界線が生まれるので、我々は過去改変がされたことを意識できない、という可能性もあります。

 ややこしい……。
 時間SFは、真に面倒な分野なのであります。

2件のコメント

  • 未来人‥

    なぜか、ただの人間に興味はありません!と発言したハル○さんを思い浮かぶのは、私だけ‥

    未来人知らないうちに遭遇してるかも知れません。過去の出来事を実体験したい未来人がいつの間にか来ていて、いつのまにか未来に帰っていっているかも。
  • 私もハル〇さんを思い浮かべます。
    知らないうちに未来人と遭遇している可能性はゼロではありません。
    現代人は、誰も時間についての完全な理論を持ち合わせていません。
    時間が謎の存在であるうちは、時間SFが書かれつづけるのではないでしょうか。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する