昨日の朝、二階の寝室から居間に降りて外を見たら、人工芝の上に茶色くて細いものが落ちていました。
これはもしや、う○○? いや、もしかしなくてもう○○だわ。うん、う○○で間違いない。
朝一番の仕事がこれかーい。
肩を落としながら、ポリ袋を取りに台所へ向かいました。
あの大きさなら、イタチかネコか……
ああ、ネコなら多分、あいつだな。時々我が家の庭にくつろぎに来る三毛だな。
ちっくしょー。あの三毛猫めぇぇ。今度会った時には、会った時には――――――カツブシくれてやるわ!(だからお願い触らせてほしいにゃん)
などと心の中でぶつくさ言いながら、ポリ袋をはめた手を、茶色くて細い物体にのばしました。
さあ掴みましょう、となったその時。ある事に気付きました。
う○○ではなく、丸まった落ち葉でした。
………………………視力!(泣)
ホッとした反面、己の老化現象をまた一つ見つけてしまい、ちょっとショック。
三毛猫には大変な濡れ衣を着せてしまいました。ごめんよ。
さて、朝から失礼しました。
本題に移らせていただきます。
昨夜、『玄奘西遊記』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659188069038の最新話『沙羅を満たす約束』を投稿いたしました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330659188069038/episodes/168173306655349442063000文字を大幅にオーバーしてしまったのですが、これは途中で切ったらあかんやつやな、と判断し、一話にまとめさせていただきました。
すみません、読んで下さる皆様には、お時間とらせてしまいます。
偉人を主役に、しかも主役の一元視点で物語を進めていこうと決めた時点で、ある程度覚悟していた事なのですが、偉人を書く沼は想像以上に深いものでした。
『玄奘三蔵』
意訳の佛経典ばかりが飛び交う中国唐の時代、国禁を犯してまで本物の経典を求めてインドへ旅した高僧。
帰国後は持ち帰った経典の翻訳に残りの人生を捧げた仏教界の救世主的存在です。
この人がいなければ、今日の般若心経はありませんでした。
先見の明を持ち、頭も切れて、その人柄は立ち寄った国の王様を虜にするほど。
体力、精神力共に優れ、語学の才に溢れていた。
偉人の伝記ではありがちですが、なかなかの男前だったそうです(笑)
肖像画の玄奘はちょっと苦笑ってしまいますが、高昌故城前にあるという玄奘の銅像はとても素敵。
『好き過ぎて書けない』と推しの偉人を主役にした小説を書く事の難しさを語っておられた方がいらっしゃいましたが、こういう事か! と今、痛感しております。
『沙羅を満たす約束』の投稿が遅くなったのも
「違う! 玄奘三蔵はこんなこと考えんし、こんな行動はとらへんのや!」
なんて、凡人のクセに宮○駿みたいな事を叫びながら、一人悶々と悩んでいたせいです。
本作に取りかかる前は、玄奘の人となりや唐の時代の僧侶の思考を学ぶために、玄奘の伝記や玄奘を題材にした小説や漫画を読み、スッパニータやら大乗仏教を論じた本などにも手を出しましたが。それで、かの有名な三蔵法師を満足に書けるのか? というと、そんな事は絶対に無く。
むしろ、玄奘を知れば知るほどリスペクトが大きくなり、書けない深みにはまってしまいました。
キャラクターとして割り切ってしまえば楽なのですが、沼ってからではもう遅い。ちーん、です。
シルクロード歩けば、玄奘三蔵の思考に近づけますかね~?
無理やろなぁ。庭にウ○コされたと勘違いして、無実の猫にカツブシ攻撃かましてやろうと企むような平々凡々なオバハンの頭では……近づけたとしてラクダが精一杯かも。
そういえば、落選した小説、『砂漠の賢者』のカエムワセト王子も実在した偉人なんです。でもこの人は紀元前の人で資料も少ないし、『きっとこんな人だったはず』『こんな人だったらいいな』という希望的イメージから入ったので、沼にははまらずにすみました。
というわけで、現在泥沼まはり中の『玄奘西遊記』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659188069038と、近々投稿予定の『砂漠の賢者』
今後とも、そしてこれから、よろしくお願い致します。