この五日間でだいぶ浮上してきましたが、まだパン耳をオヤツに食べなければならない程度には低迷中です。
原因は、10月13日の夕方をもって私の作品が日本ファンタジーノベル大賞で落選と決まった事。
13日までに新潮社から通過の電話が来るか否か。大体このへんがデッドラインだったんです。
最終選考通過者までが発表される『小説新潮』は、21日発売なので。
『砂漠の賢者』は、なろうのコンテストで二度落ちしている作品です。
その時はコンテストのエントリー自体初めてだったので、そこで落ちた時にやっと『レーベル』というものをきちんと意識し、本作を拾ってくれそうな公募を探しました。
ファンタジーノベル大賞を選んだのは、そういった理由により偶然ではあったものの、私が憧れる作家を大勢生みだした賞でもありました。
しかも『後宮小説』が第一回の大賞だったと知りまして。その時は、恥ずかしながら運命を感じました。
いやまあ、感じていた運命は気のせいだったわけなのですが。
なので、14日の土曜日はシャツを前後ろ反対に着て外出しかけるくらいの落ち込み具合でした。
人間悲しい時はちゃんと落ち込まないと後でクるというのが持論なので、そこは無理はしないつもりでいました。
落ち込んだ時は、何故かパン耳を食べたくなる私。
「真ん中の白い所はいらない。パン耳だけが食べたいの」と私のワガママで、ここ数日、家族みんなの朝ごはんの食パンにはミミがありません。
正直に申し上げますと、今日の夕方まで、あわ~い期待は捨てておりませんでした。
……もしかしたら『砂漠の賢者』を推してくれている社員さんがいて、「受賞は無理でも新潮社で育てましょうよ!」と上司にかけあってくれてるかも……。
なんてバカな妄想をしておりました。
でもね、もうそろそろイタイ妄想はやめて、現実を見なければならないな、と。
そう。私の作品は落ちた。
お ち ま し たー。
冷静になって考えてみれば、今の私でさえ粗いと感じるような作品を、選考員が推すわけがない。
何百という力作がリングに上がっている中、そんな作品が最終選考に残るということはあり得ない。
もちろん、応募した時点ではそれが渾身でした。でも、今読み返してみたら改善すべき点が幾つも発見できたのだから、『もっと磨けよ』という事なんですよね。
まずは文章力や構成力を上げろよ、と。
そういう事なんだなと考えています。
というわけで、トドメを刺される21日(『小説新潮11月号』 発売日)。
ちょっと忙しいので報告は後日になると思いますが、『砂漠の賢者』のタイトルが二次選考通過か一次選考通過のどこにいたのか。はたまた一次選考すら通過していなかったのか。
いずれ報告させていただきます。
その時は、もしよかったら近況ノートをご一読頂けたら幸いです。
落選した『砂漠の賢者は』、日本ファンタジーノベル大賞落選作として、遅くても来月には加筆修正せずそのまま投稿を開始させていただきます。
○○選考落ちはこれくらいのレベルですよ、ということで。
そうしたら、今後ファンタジーノベル大賞に応募される方の参考になるかもしれないので。
とりあえず今は……参考にして頂けるほどの結果を残している事を祈ります。
――で、本作はまた、新たなリングを求めて磨いてゆきます。
やっぱりまだ諦める気にはならないので。
ちゃんと直せば、落選作品の使い回しもオッケーらしいですし。それだけが救い。
というわけで、長々と失礼いたしました!
明日もまた、パン耳をベリベリムシャムシャしまくってやるわ