KinKi Kidsの懐かしいやつを聴いて、書いてみようと思って手を動かしました。
わかる人は世代です。
これ歌詞はYO-KINGさんなんですねぇ。
よくよく読むと当時10代かハタチなりたての青年が歌うにはなかなか枯れていて(なんてったって”悲しみの涙で育った大きな木”ですからね)、でも不思議とあのお二方に歌わせるとよく合いました。
ポップソングですね。みんなおんなじテレビを観て、みんなおんなじ曲をCDで聴いて、みんなおんなじように悩んでました。今、思い返すとちょっと奇妙に感じるけれど、とにかくそういう時代でした。
さて物語で実際に月に行ってしまった主人公がこのあと、どうするのかについては私は書く関心がなく。(正確にはそのためによっこらせと集中して考える時間がない。)
一応、私の小説で主人公になる男は、たいがい消去法と行き当たりばったりで人生決めてきたタイプの人間で、競争に打ち勝って自分で掴みとるってことを意図的に避けてきた弱っちぃといえば弱っちぃし、他者想いと言えば他者想いのやさしい人間で、まぁ自分を後回しにした経験の積み重ね、それ故に何かしら過去に引っかかるものをいくつも抱えてるんですね。
で、その引っかかりが複合的に重なったり、影響しあって、現在をややこしく彩っている。
(まあ日本人的な遠慮深い人を好んで主人公にしてみてるんですね。私もまわりの友人、知人もみんなそういう部分をもっている。)
一個の過去の清算できれいに引っかかりが解けるストーリーもあるし、地道にひとつずつ解かなきゃいけない場合もあるし、さらにごちゃごちゃにしてそれを自らの核として生きていく場合もあるしって感じです。
今回の物語上、彼はまだなにもしてないのです。
なにも考え切っていないというべきか。
ひとえに私の集中力が尽きたせいではあるのですが、このあと、彼がすったもんだの末、地球に帰るのか、なんだかんだで月に適応するのか。彼女でも作るのか。トラブルメーカーになったり、はたまた金星でも目指すのか。
そのへんは私の想像の外に投げてしまおうと思って、今回はリリースしちゃいました。
つまりすみませんでした。
『月は重力が弱いからコーヒーがうまく入れられない』
https://kakuyomu.jp/works/16816452220761146362/episodes/16816452220761319668