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小説が書けない理由

私「お、今日は仕事の作業が少ない。よし、小説でも書くか」
誰か「すみませーん。ちょっとここのバナーデザイン修正してほしいんだけど」
私「はいはいどれくらい時間かかる感じかな」
誰か「大丈夫、すぐ終わるよ。すぐ」
↑ぜんぜん別のボリュームたっぷりの作業がいつのまにか始まる。
私「終わった。さて小説でも書くか」
妻「ねえ、そういえば会計の〇〇作業終わった? 明日までじゃない?」
私「うわ! いけね!」
↑〇〇作業をするためには、△△作業と●●作業を終わらせる必要があり、そのためには外出して××を済ませる必要がある。
私「あぶねー後回しはよくないな。さて作業もひと段落したし小説でも書くか」
妻「ねぇ不燃ゴミのこれ、小さくする作業手伝ってー」
私「……はいはい。さて終わった小説でも書く……」
妻「あ、お昼だ。ごはん作ってー」
私「もうそんな時間か(←ごはん担当)。さてごはんも食べたし小……」
妻「ねぇちょっと買い物いくから子供お願いー」
私「はいよ。買い物終わるのを待つあいだに小説でも書こうか……」
0歳次男「おぎゃー」
私「はいはいオムツかな」
0歳次男「おぎゃー」
私「はいはい眠いかな」
0歳次男「おぎゃー」
私「はいはいお腹減ったかな」
0歳次男「おぎゃー」
私「はいはい……わっかんね!」
妻「ただいまー疲れたーお茶しよう」
私「うわもうお茶の時間か、まあコーヒー淹れて小説でも書くか……」
妻「きゃー虫が出た! 助けて!」
私「はーい。ゴ○ブリほいほい仕掛けなきゃかな……(コーヒーを一気飲み)ついでに外にも設置して、うわ庭の芝がめちゃ伸びてる。軽く切っておくか。あ、近所の〇〇さん、どーもですー。最近どうですか(世間話)」
妻「お兄ちゃん保育園迎えいってくるねー。弟お願い」
私「はいはい。送迎待つあいだに小説でも書くか……」
0歳次男「おぎゃー」
私「はいはいなんでしょうオムツかな」
3歳長男「ただいまーおとーさんあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼ」
私「え、お父さん、これから小説書こうかと思って……」
3歳長男「あそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼー!!!(ぐずり)」
私「はいはい遊びましょう」
妻「そろそろ子供お風呂いれるからそのあいだに夕飯つくってー」
私「はいよー」
3歳長男「お風呂入らない〜ごはん食べない〜アイス食べるーあそぶー」
私「いうこときけー」
0歳次男「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」
私「なぜ泣いてるー」
妻「子供の歯磨きやるぞー!」
私「はいよー!」
妻「布団敷くぞー!」
私「はいよー!」
妻「寝かしつけるぞー!」
私「はいよー!」
子供たち「ヤダヤダ寝ない寝ない」
親「寝ろー!」
子供たち「ヤダヤダ寝ない寝ない」
親「寝ろー!」
子供たち「ヤダヤダ寝ない寝ない」
親「寝ろー!」
子供たち「……zzZ」
親「やっと寝た……(身も心もボロボロ)」
妻「明日も早いよ……夜泣きもあるよ……寝ます」
私「せやな。小説は朝早く起きて書くか。寝ます」

〜朝6時前〜

私「よし、早く起きれた。1時間くらい小説でも書くか……」
3歳長男「(ドタドタ)おとうさんおきたの!? じゃあ、あそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼ!!!」
私「起きるのはやっ!」
0歳次男「おぎゃー♪(お兄ちゃんが起きたなら僕も起きるー♪)」
私「……はいはい、遊びましょう(朝の遊びの時間が2時間に増えただけ)」

〜再び同じような平日の繰り返し〜

私「仕方ない。小説は土日の空き時間で書くか」
土日の子供たち「おやすみだおとうさんおかあさんあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼあそぼ!!!!!」
親「あまりに容赦ないあそぼう攻撃!」
私「仕方ない。外でガッツリ遊ばせて8時に寝かせよう」
妻「そうしよう」
子供たち「おそとたのしーさいこうーぜんりょくであそびまくりー」
妻「よし、疲れてる! 今日はチャンス!」
私「よし!」
妻「子供お風呂いれるからそのあいだに夕飯つくってー」
私「はいよー」
3歳長男「お風呂入らない〜ごはん食べない〜アイス食べるーあそぶー」
0歳次男「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」
私「いうこときけー!」
妻「耐えて!なだめるんや!8時に寝かす」
私「くぅ! OK! これも自由を勝ち取るため!」
妻「歯磨きやるぞー!」
私「はいよー!」
妻「布団敷くぞー!」
私「はいよー!」
妻「寝かしつけるぞー!」
私「はいよー!」
子供たち「ヤダヤダ寝ない寝ない」
親「寝ろー!」
子供たち「ヤダヤダ寝ない寝ない」
親「寝ろー!」
子供たち「ヤダヤダ寝ない寝ない」
親「寝ろー!」
子供たち「……zzZ」
親「やっと寝た……(身も心もボロボロ)」

〜8時寝かしつけ成功!〜

妻「はぁーやっと自由な時間。さて夜はゆっくり動画でも見よっと♪」
私「はぁーやっと自由な時間。さて夜はゆっくり、ビール飲んで釣具でも調べようっと(←!!!)」


――――

そこで書けよ!!!!!!


……小説が書けないときって、もっとこう、苦悩のまっただなかに入り込むのだとばかり思ってたんですけど、書けないときは、あまりに実際的かつしょうもない理由で書けていません。むしろ苦悩してるくらいのほうが、わりと手も動いている気がします。

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