昨年から小説書きにチャレンジしだして「興味あるのをいろいろ書こう」と考えて実践しています。

最初は面白い系(そんなジャンルないって友人に言われた)書いたので、今は「ポエミーな感じ系(そんなジャンルないって妻に言われた)」を書いています。

ポエムですね。
詩的。
ポエティックってやつですね。

おじさんだけど、ポエムがね、憧れなんですよ。

私の人生、小学生まで虫捕り少年で、そのあとバスケに目覚めて体育会系ゴリっゴリ全国区の高校でて、超実務的な介護福祉系の大学いって、これまた超絶実務的なUI設計を大学院で勉強して就職して、ソリッドなくらいソリッドなウェブアプリの画面設計を仕事にして、独立してからはチャラついたキャラのブログメディア事業だし、もう生きている路線上に「ポエムのポの字もない」んですわ。

しかも男じゃないですか。
ヒゲ生えたおっさんじゃないっすか。
千葉出身なのに沖縄で地元民と間違われるくらい顔濃いじゃないですか。

「ポエム」っていうだけで痴漢冤罪で捕まりそうな人生なんすよ。

その反動なんすかねー。
それとも高校の時、通学中ヒマだから家にあった江國香織読んでたせいなんすかねー。

縁遠すぎて、かえって憧れてやまない。

ポエムの言えない人生を想像してごらんよ。水気のないガギガギの歯磨き粉みたいな人生だよ。そんな人生の隣でさ、女子高生とかが携帯の待ち受けに思わず、夕陽の写真と合わせて瑞々しい私の恋の詩みたいなの載せちゃったりしてるんですよ。そういうのを見ると、こう思わずにはいられないんですよ。

羨ましい!!!!

何それ。
そんなロマンティックに浸っちゃってさ。
なにもうおまえ、お浸しみたいに浸ってるじゃん!

こちとら「ポ」って打っただけで予測変換に「鳩」って出てきちゃうような、ロマンスに縁のない生き物として33年も生きてんのにさ。おまえたった10年かそこらで、何だよ、その甘美な思索に耽ってる感じは!フルーティーかってんだ!ベロベロかよ。強い酒でも飲んだのかよ。

くそー良いなー。

俺もロマンティックに思索にふけりてーよー。

でもポエムなんて才はないよー。

なんだっけ月が綺麗ですねだっけ?書けないよーそんなの。すぐ「月の上で幅跳びしたら楽しそうだよね」とか、そっち方向に頭がいっちゃうよー。私の隣にずっといてね?俺が言ったらストーカー甚だしいよー。それに現実問題、人には適度な距離感が必要なんだよー。君に会いたい?黄身に会いたいよー。卵好きなんだよー。三つ葉をのせたグズグズの親子丼にコクのある純米酒合わせて飲みたいよー。あーポエムになれねーよー。なりてーよー。苦しいよー。生まれ変わったらジャズ喫茶で来ない男を待ちながらヴォーカルに耽る女性に生まれ変わりてーよー。もしくは紅の豚のジーナになりてーよー。

ってずっと思ってたんですよ。

それで小説書くことになって気が付きましたよね。

「あ、ポエれるじゃん」って。

小説ならあんまり甘美なチョイスしなくてもポエティックになるし、男性もけっこう書いてるじゃないですか。村上春樹さんのノルウェイの森とか良い感じだし(あれはポエティックではないか……)、自己模索系の話と私の甘美な戸惑いみたいのかけ合わせるのだったら、自分のような頭でもいけるんじゃないかって思ったんですよね。

そんなわけで今、以前書いた短編集「脈絡のない話」にある『絹江おばさんと私の逃亡劇』を膨らませた中長編をポエティックな小説として書き上げようとしています。

ボリュームは、たぶん8万〜10万字くらい?

でもやっぱり書いてみると難しいですね。
おじさんからポエティックはなかなか出てこないです。
すごく現実的で実際的な人生を生きちゃってる。

月に浮かぶ私の思いとあなたの思いがシンクロニシティみたいなのはジョークならでてくるんだけど、真摯に書こうとすると出てこない。

なんでみんな10代であんなに感性豊かなの?琴線ふるえてるの?10代だから?俺、10代のとき、ぜんぜん詩なんて出てこなかったけど。坊主だったし。

まぁ良いや。

モチベーションが落ちなければ、もうちょっとで(具体的な期日は言わない大人の事情)書き終わるので、その時はよろしければ読んでみてやってください。

告知でしたー。