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「勝手なおんな」を書き上げて…その追記

もう夏以来になるのか…と、年を越してもう春が間近い頃合いに。
書けないか、書かないか半年以上たってしまった。どうしたものか…でも、頭の中では書かなかったわけでもない。それは書くというよりも描くという行為が頭の中で続いていたのだけど、ようやくに一本が文章に起こせた。
これに限れば昨夜、一度きりの創作だったが完成できたので投稿に至った。

さながらにリハビリのような、手探りで描く感覚を呼び起こす。
きっかけは唐突に、そして書きながら湧き上がるイメージを注意深く温める。
この段階ではまだ結末は考えないし、考えられない(思いつかない)
主人公たちの心情ではなく、マンガでいう彼らの後ろの背景を思い浮かべる。それは具体的に仔細を追って畔を耕す土壌のように物語が芽を吹くまで続くのだ。
そして描くほどに物語そのものが形をとって現れる。

そこにキャラクターが立ち上ると、あとは彼らの一部始終を追っていくだけだ。見失わないように用心深く目を凝らし、その細部をたどっていけばおのずと結果も見えてくる。あとはその結末をどこで迎えるかだ。彼らの人生は続いていても、物語には結末がある。作者の仕事はそこにあると言っていい。そのために過程があるし相応しい結末を用意せねばお話自体も終わらない。

ここに至って初めて作者は物語の全容を知る”読者”になるといってもいい。
「そうか、これはこういう話だったのか…」これは作者の実感だ。
今作「勝手なおんな」は未読のミステリーのように作者人が自作を読み解いていく造りで書き上げた。さながら不倫の果ての痴話話の体裁をとったが、登場人物にとってはどうだったかは定かではない。作者としてもそうだと思う。
だが結果がすべてだ。それは読者の解釈にゆだねよう。

「結局いつもの通りのお話なのね、相変わらずの行き当たりばったりで結果オーライ」
まさにその通り、なのだが作者が真摯に向き合えばキャラクターとも語り合える関係を築ける。そこを今回を通して再確認できたのは収穫だったし、その感覚が今は欲しい。

え、読者には判りにくかったぞって?気分で書くんじゃねーよって?申し訳ない。
「勝手なおんな」はそんな勝手な男が書いたのだ。勘弁して。

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