ゲスト「いやこの間ね、電車待ってたんですよ」
MC「はいはい」
ゲスト「で、ホームに待合室あるじゃないですか。あのクーラーきいてて涼しいところ」
アシ「あーわかるー。まえおじいさんが一人でバナナ食べててー、狭い部屋中がバナナ臭で充満しててー、びっくりしましたあ」
ゲスト「なんですかその話?(笑)」
MC「ちょっとちょっと、話の腰折らないで。で?バナナが…じゃねえ!」
ゲスト「つられてる(笑)」
MC「ちょっと!アシちゃんが変なこと言うから!」
アシ「ごめんなさい…」
ゲスト「まあまあ。で、話を戻しますけど、その待合室で電車待ってたんですよ、ぼく。分かるかなあ、6対6の対面形式に席が置かれてて、一つ飛ばしでそれぞれ人が座ってたんですよ。1・3・6、1・3・6って感じで」
MC「あーこれラジオで言っちゃ駄目なパターンですね(笑)。リスナーがイメージ出来ない。数字は特に鬼門です」
ゲスト「あ、そうなんですか、すいません…不慣れなもので…」
アシ「つまり両端と真ん中ってことですか?」
MC「アシちゃん…分かりやすっ!」
ゲスト「そうそう!うわあやっぱりプロは違うなあ」
アシ「えへへ。じゃあさっきの帳消しということで」
MC「仕方ない。で、続けてください」
ゲスト「はい。それでそこに女子高生二人組が入って来たんです」
アシ「うわあ嫌な予感…」
ゲスト「もちろん彼女らは友達ですから、離れて座るのは嫌というか、ちょっと違うんですよ、感覚的に。そういう時、強いですよー、女子高生は。明らかに聞こえる声で『えー隣に座りたいー』とか言ってるんですよ。無言の圧力というか、有言の圧力です」
アシ「私超無理そういう子たちー!」
MC「ゲストさんはどこに座ってたんですか?」
ゲスト「これが間の悪いことに真ん中に座ってたんですよ」
MC「なるほどね」
ゲスト「この状況、ぼくか向かいに座っている青年か、どちらかが動かなければならないんですが、しかしこういう時、無駄に負けん気が出てしまうのがぼくという人間でして、意地でも動いてやるもんかって、JKを睨みつけられたら良かったんですけど(笑)下を向いてじっと手を見るのが精一杯でしたね。まあそもそも動く義理はないわけですが(笑)」
アシ「動かなくて良いですよ!そんな子たちのために!」
MC「で、結局どうしたんですか?」
ゲスト「立ちましたね、向かいの青年が。なんか自販機に買いに行くふりして。JKたちはニヤニヤ笑って、しめしめって様子で座ってましたよ。『ぬくい(笑)』とか言って」
アシ「そういう子たちは自分中心に世界が回っていると思ってるんです!本当、身の程を知れって感じ!」
MC「えーでもアシちゃんも元そっち側でしょ?」
アシ「ひどーい!私全然目立たない子だったんですから!」
MC「またまたあ」
ゲスト「でもさっきアシちゃんが『悪い予感』って言ったでしょ?なんか普通に生きてると女子高生の悪い予感って忘れちゃうなあって思って」
アシ「どういうことですか?」
MC「確かにおれたちが普段接する女子高生って、一部の職業を除けば全てフィクションで固められていますもんね。映画やドラマなんか顕著ですよ。どうしても大人びているというか、大人の造り上げた女子高生像というか」
ゲスト「ええ。『ああ、これがリアルな女子高生なんだ』って思い出しましたよ。女子高生がロリコン文化の枠を外れ、性的ファクターのマジョリティになって久しい現代ですが、実際コレに対して行動を起こせる人間というのは、やはりどこか感覚的にズレているんだなあって」
MC「もう女子高生と付き合いたいとか言えませんね(笑)」
ゲスト「言えませんねー(笑)」