B級映画と一括りに言っても当たり前ですが面白い映画とそうでない映画があります。この条件は一体何なのだろうなあと考えてみると「問題から逃げずに真っ向から取り組んでいるかどうか」という点にあるのではないかという気がします。例えばよくある展開で様々な問題が起こった原因が結局人間のせいだった、というものがありますが、私はそれをやられるとすごく冷めるんですよね。何故かというと物語をまとめる常套手段だからです。問題を人間レベルまで落とし込むことで解決の糸口が見えてくるんです。しかしこれは諸刃の剣でもありまして、どうしても「作り手の事情感」が滲み出てきてしまう。一方で作り込まれたB級映画というのはすごくピュアです。頑張って恐ろしいモンスターを倒すという目的に向かって一心不乱で、だからこそ突飛な設定でも作り手の愛やこだわりが感じられてひきこまれるのではないでしょうか。
だからトレマーズもシャークネードも面白い。
ただB級映画を見る時はこんな面倒なこと考えずに、みんなでツッコミながら見た方が楽しめるかもしれないです…。孤独な人間の悩みですね。