むかつくヒロインの役割について少し考えてみました。決して作品を誹謗中傷しているわけではないので、あしからず。
むかつくヒロインって何なんでしょう。最近ぼくは映画「スターシップトゥルーパーズ」を見たのですが、どうもこのヒロインがいけ好かない。この作品、わりと有名なSF映画で、見たことがある人も少なくはないと思いますが、簡単に説明すると「宇宙昆虫との戦い」という内容で、基本的な見せ方や構成は子ども向けなのですが、結構グロかったりムゴかったりします。物語自体はすごくシンプルで、少年の心を持っていれば誰しも無条件で楽しめるはずです。が、問題はヒロインです。
このヒロインがどうもいけ好かない。彼女、冒頭から主人公と恋人関係になっているのですが、どうも浮気する気配をムンムン放っているのです。そして案の定物語中盤ぐらいであっさりと主人公を捨て他の男に鞍替えします。それだけならまだ悪女で済むのですが、こいつは最終的に再び主人公の所に戻ってくるのです。この学歴と美貌さえあれば全ての男は手のひらの上と言わんばかりの所業に私は開いた口がふさがりません。
ただこのヒロインが居たからこそ、傷心中の主人公を慰める最初は仲の悪かった友人Aや、結局主人公を守って敵に殺されるヒロインBなどがとても良いキャラクタに見えてくるのも事実です。
そう考えるとヒロインは嫌われるべくして嫌われるキャラに位置するわけで、メインヒロインを視聴者に嫌わせる勇気はかなりの英断だなと、感服してしまいます。
…2に続く