先日高校生たちが旅立って行きました。
その中に、未だに進路について悩んでいる少年がいました。
彼と会うのは数ヶ月ぶりで、他愛も無い話をしていたのですが、逆に彼の方から「ここ最近何をしていたのか」という疑問を投げかけられ、私は咄嗟に「色々」と答えてしまいました。
しかし彼曰く「それはずるい」と。「子どもは色々尋ねられたら、ついつい答えてしまうけれど、大人はこちらが尋ねても、必ず答えをはぐらかす。だからずるい」
私は形容しがたい様々な感情に包まれてしまい「見事」としか言えませんでした。
少なくとも彼が仙才を秘めたる若者であると、改めて思い知らされたのです。