中国、今回は本当に駄目かもしれませんね…

さしあたり、中国不動産業は総潰滅の様相。GDPの三割を稼ぎ出すセクターの破滅は致命的。本来ならもう国ごと吹き飛んでいておかしくないんですが、独裁国家なので悪い情報は全てシャットアウトしてるために自国民は自分が破産しない限りは「現状がどれだけ悪いが気づかない」という状況に置かれているのかも知れません。

そもそも2015年の上海株式市場大暴落の時に270兆円以上が引き抜かれたといわれていて、この時に既に死んでいないとおかしかった…ということでしょう。このときには多額の借金を建てて金融緩和を行い、かろうじて逃げ延びたのですが、今回は既に新コロ発生以後、2000兆円近い借金を増発しての、この状況…(๑¯ω¯๑)

普通に考えればとっくのとうに破滅していて、その後の道のりは戦後の日本と同じかそれ以上に苦しくても特に不思議ではないほど酷い債務状況のはずですが、逆にいえば今後中国がどうなるのか?…を見てみたいという気持ちの方が強いくらいです。

これは人類史上初の出来事になるかもしれません。これまで国家資産が全て消滅したバブルというのは1720年代のフランスのミシシッピーバブルしかなく、中国が今回破滅した場合にはコレに匹敵するか否かという興味もあります。

どうやら言えそうなことは、景気が回復したとしても一時的で今後は日本のバブル崩壊と同じプロセスを辿る債務破綻型バランスシート不況が長く続くのではないかということです。仮に劇的に生き返ったとしても、さらに多額の債務を背負うことになるでしょうから、いずれは今回と似たような破綻騒ぎになるかと思われます。

仮にこのまま中国が沈没したなら、それは新コロとそれに伴う清零政策のために中国人のバブル熱が醒めてしまったから…ということかと思われます。今までの中国は「将来はきっと良くなる。だから投資だ!金儲けだ!」という熱狂があり、この熱狂からバブル景気が続いていたと思われます。しかし新コロ以後、既存の社会活動が一瞬で止まり、立ち止まる時間が出来たことから内省して「今までの必死のバブルってなんだったのか?」という自問自答から「心が折れた」のかもしれません。

バブルは所詮、根拠なき熱狂。この熱狂が醒めてしまったのならば、もう二度とバブルは発生しないでしょう。過去のバブルがそうだったように、残るのは虚しさと借金の山だけです。「特色ある社会主義」国家・中国でそうなるかは見ものです。

今後を見極めたいものです…(๑¯ω¯๑)

3件のコメント

  • 戦争にならなければいいですが……
  • 民意の低さを考えれば、政府が戦争をそんなに望まないとしても戦争になる可能性はあるでしょうね。独裁国家の庶民の意識は、我々西側の人間には遠く及ばない低いレベルであることは、今回のウクライナ紛争でのロシア人からも判ること。

    香港や台湾人、シンガポール人と同じ中国人と見るべきではなく、マルクス主義国家という歪んだ環境が生み出した独裁とファシズムを肯定する異質な集団…と考えたほうがよいのかもしれません。

    よって将来は決して明るいものではありません…
  • 債務は目に見えない。だからどれほど巨額でも露見するまでは「わからない」。なので経済が上向いているように見えたり、暴落していないからと言って「大丈夫」と判断するのは間違い…というのが日本のバブルの反省点の一つ

    結局、金利が高すぎる債権を発行しすぎるか、あまりに莫大な量の債権(=国家の成長力を上回る規模)を建てれば破滅するのだ…(๑¯ω¯๑)
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