日銀新総裁候補・植田和男氏は「バランス型」の論客…「理論と実務を融合できる」と評価
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230210-OYT1T50194/超サプライズでしたね…(゚д゚)!?
発表直後、いきなりドル円相場が2円以上も乱高下した事を考えると、市場も(てかワイらほぼ全員が)度胆を抜かれた超サプライズ人事でした。全くの予想外。てか、予想していた人なんて一人もいないでしょう(笑
ワイ的には日経などで「金融緩和を急ぎすぎるな(金利が上昇して国家破綻しかねないので)」というのを読んだくらいなので、ごく普通に出口戦略(YCCはやめる。金融緩和は徐々に縮小し、市場原理に任せる)派だと思っていました。
ワイもそれが正解と思っています…(๑¯ω¯๑)
本編でも述べているように「YCCを辞めて市場金利を建てないとデフレから脱却など絶対できない」と考えています。このプロセスの中で「必ず」日本は国家破綻する…というギリギリの状況が出てきます。「必ず」です。しかし金利上昇から円安と高インフレ(現在の米国などの10%くらいのインフレ率)がないとデフレからは脱却できません。
そして高インフレがないと貧乏人の所得は上がらないのです…(๑¯ω¯๑)
現在、米国などではインフレ率8-9%に比較して賃金上昇率は5%くらいです。よって実質賃金は減っています。しかしインフレ率は徐々に収まっていくのに対して、労働賃金は下方硬直性があり、一度上がるとなかなか下がらないものです。下がるのは低金利を原因とするデフレ化があり、これが過去30年の日本の傾向でしたが、普通は日本のような長期マイナス金利政策など採らないのでここまでデフレ化することもなく、そのために労働賃金の下方硬直性は維持されます。
ということは現在、米国などでは肉体労働者(最下層と言われる職場)の労働賃金も時給4000円程度になり、これがこのまましばらくは続くと思われます(爆死
他方でインフレが終熄すれば、結果として「労働賃金が上がったヽ(^o^)丿」ということになり、しかも低所得者の賃金が上がるのです。
このメカニズムは1970年代の、バブルを誘引する日本の状況に非常に似ていて、しかも現在の米国財務省長官にして前FRB総裁のジャネット・イエレンの唱えた「高圧経済」理論そのものです。
イエレン「…( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧」
…かもしれません(爆)。
植田氏が本当に新総裁になったのなら、こういうのを期待したいものです。
ふつーに順番から言って、雨宮・中曽・若田部の三人の誰かが次の日銀総裁で、最有力が雨宮氏という話でした。そして誰がなっても金融緩和を緩めるタカ派にならざるを得ず(財政の問題からさすがにこれ以上の金融緩和は難く、また効果も既に劣化しているので)、YCCは辞めるしかない…というのが大方の意見でした。ワイもそう思いました。なので、誰がやってもなかなか難しい状況。雨宮氏が固辞したという話も出てきているのですが、もし「こんな難しい状況からの金融正常化は無理」と雨宮氏が判断したというのなら、それはそれでおっそろしいものはありますね(爆
でもこの人事、副総裁の氷見野・内田の両氏がYCCの設計などに携わっていた方なので、出口戦略もまた熟知してると考えることができ、今回は本気で大規模金融緩和の修正という方向性に向かうのかもしれません。
とはいえ、いまさら緊縮財政ということでもないわけで、その点に関するバランス感覚から植田氏にコマが回ってきたというのならば、それはそれで期待もできそうです(まだ未定)。
まずは速報まで…m(_ _)m