レンガ屋根のネコ…(ΦωΦ)

高瀬でございます。
現在「なぜ〜ヤマト」にて中国の経済情勢について投稿を続けておりますが、ここ数日、いよいよ不動産デベロッパー大手の恒大グループの実質デフォルトの可能性が出てきました…m(_ _)m

もともと恒大は数年前より破綻騒ぎを繰り返していて、今回もその流れから考えれば「残当」に過ぎず、いまさら騒ぐのはなぜ(?_?)…くらいにさえ思われます。
特にバイデン政権になってから中国切り離し政策や新コロによる人流・物流や金融の流れの停滞の常態化や全世界での大規模金融緩和などを考えれば、仮に恒大が完全デフォルトしてもリーマン級にはならないのではないか?…と考えています。

ここ数日の株価の世界的な下落は勿論、恒大の信用不信によるところが大きいのですが、上海市場が休みであることに加え、そもそも9月下旬は荒れやすい事が上げられます。10月からの新規会計年度の始まりに加え(要するに今月、世界的には晦の月)、FOMCのテーパリングや欧米諸国の雇用・景気統計が続々発表される(明後日くらい)事を控えた神経質な動きの一貫と考えているので、恒大の影響は限定的と考えています。

他方、ワイのこのコラムですが、今日ちょうど中国不動産の現状と破滅的結果を招くであろう内容を検討していたのですが、この状況のため、少し更新ペースを落として情勢を見極めようかと思っています。出てくる情報が「アップデートされている」事に加え、これからも中国の不動産バブルおよび債権バブルの悪材料が出てくるはずで、それを踏まえた上で内容を再検討しようと考えています…m(_ _)m

中国を見るにおいて重要なクレジット・インパルスという指標があるのですが、これが低下(つまり中国経済が悪化)している事から今後については悲観的な見方もあります。ワイ的には「(指標が悪い理由は判ってるので)今回は気にしなくていい」派〜楽観派なのですが、しかし恒大の破綻が現実味を帯び、しかも判ってるだけで33兆円規模の破綻であれば、世界的な悪影響が出てもおかしくはありません(リーマンは約65兆円での破綻→世界恐慌)。もっといえば中国には恒大なんかよりも桁外れに危険な「華融資産管理」があり、ここまで悪影響が波及すれば全世界が破滅的な経済恐慌に見舞われても特に不思議ではないほどです。

なので楽観的にばかりはなっていられなくなりました(爆死
いわゆる「レンガ屋根のネコ」です。

他人に貸したカネが帰ってこないのではないか?…とか、投資が焦げ付くのではないかと焦燥感が募ってジリジリする様子を、レンガ屋根の上でうたたねしているネコが、日が高くなるにつれジリジリと熱くなっていってレンガの上であぶられていく…という状態です。ゆでガエルとかいうんでしょうかね? いまは??


よってもう少しだけ様子をみて、その結果を繰り込んで内容をUPいたします。明日分は9/22のAM11:00-にアップしますが、その後は少し時間がかかるかも知れません。


何もないのが一番いいんですけどね…( ・᷄д・᷅ )

8件のコメント

  • マスゴミは 下がった時だけ 大騒ぎ… ←今日の株価▲600円さげを詠って
  • 600円て大したことないですよね。
    ただリーマンも事実が決定してから凄いことになったので(釈迦に説法ですがお金の流れが完全におかしくなったのはリーマンから段ボール抱えて退出する社員が報道されたその時でしたので)案外正常バイアスが働いている今の金融業界もダメージ出るのではと予測しています。

    もし、欧米や日本があらかじめ危機を意識してブロック経済化して中国を省くように努力してたらダメージも少ないでしょうが、こんな時期に総理候補が中国企業とズブズブの話題が出てくるとなると、時間軸が1~2年遅れている(しかも永遠の遅れ?)気がします。

    中国嫌いだろうが、確実に起こる危機を回避だろうが結果が良ければいいのですが、中華バイアスが相当かかっている日本の社会はかなり手痛い授業料を払うことになりそうで心配です。

  • https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-19/QY2N7ODWX2Q201

    >重債務の企業が抱えるリスクを無視する投資家を罰しようとする習近平政権の決意

    ひえぇ……言ってることは多少正しいのかもしれませんが、それを国のトップがやっているあたり、やはりおっかないですね……
  • カクカイ様…m(_ _)m

    三万円台での600円下げなので、特に気にはしていません(^^)。時々ある「大きめの調整」とほぼ同じですが、それでも現在の日本の状況は「アゲアゲ(´∀`∩)↑age↑」なので、その意味では少し不気味ですね。おそらくはリーマンのようにはならないと思うのですが、もう一つ、もっと遥かに莫大な損失を抱え、しかも内部組織が腐っている華融にまで飛び火するとちょっと厄介かも、です…( ・ั﹏・ั)?


    >お金の流れが完全におかしくなった
    実はワイも全く同じ見解です。ワイ、思うにこれって、21世紀になってから全世界で国債をあまりに大量に刷りまくり過ぎた「国債バブル」の悪影響だと思ってるんですよ。本来、バブルって破綻した時には日本のように20年のデフレを覚悟し、民間債務を清算した後で、その後残った政府債務をどう処理するか?…という方向しかないはずだったのですが、世界はこの痛みを伴う対処法を取らなかったために結果として途轍もない債務破綻を繰り返すという「遥かに悪い状況」になってるとしか思えないんですよね?

    2000年台始めに日本の事を叩いていた欧米のメディアやIMFの連中は、自分たちもいずれそうなる(日本化)が見えてなかったんでしょうかね?
    知恵のないことですよ…(´・ω・`)


    >ブロック経済化
    これは成功することはないと思われます。唯一、中国が民主化すればよいだけなので、我々の失敗もあるものの元凶は中共でしょう。その意味で我々も中国人も等しく相当手痛い授業料を払うことになりそうです。


    >河野太郎
    ワイは新自由主義者なので、その政策を真向から否定する岸田を支持するわけには行かないのですが、他のお三方+野党もこれまた全然論外なので困っています。もっとも自民党員でもないので、あまり気にもしていません(爆

    日本の全政治家に言いたいのは「もはや日本はゼロ金利政策をやめ、国家破綻に怯えること無く金利の正常化=出口戦略を採用しないかぎり何をやっても成長軌道に戻すことなど出来ない」ということです。振り返れば我々は、この「国家破綻」という恐怖のキーワードに支配され、出口戦略=金利の上昇を絶対タブー視してきた事が敗北の元凶の全てなのでした。

    金利をゼロにするのではなく、経済成長をもたらすための金利政策〜破綻と成長は同じ「インフレ」という力の作用なので、この魔力を引き出すために「国債」という「切り札」を使って金利(=インフレの源泉)をコントロールするという「破滅と成長のギリギリラインを常に動的に行ったり来たり」戦略に切り替えねばダメでしょう。それが河野太郎にできるかどうかだけ…だと思うのですが?



    >彩月様…m(_ _)m
    いつもありがとうございます(^^)/

    信賞必罰は国家の正義のために必要なのは分かるのですが、このやり方は間違いだと思うんですよね。結果として中国人民と世界の人たちの資産をムダにすりつぶすという結果にしかならないからです。

    https://jp.reuters.com/article/china-evergrade-analysis-idJPKBN2GH05Q
    ワイも今日の段階ではこの内容と同意で、今後、どうなるかはそれなりに心配です。ただし楽観論派でもあるので、大したことにはならないのではないか?…とは思います。ワイから見た中国は「理財商品を使った債権バブル国家」であり、これを国家がむしろ積極的に進めてきたことによる弊害が出始めているという事と、国家が絡んだ債権バブルということはむしろ「擬似的な財政ファイナンス」に限りなく近いのではないか?…という事です。

    この結末は判っていて、財政ファイナンスである以上、債権を使って全国民資産を引き抜いた挙句、完全破綻する…これしかありません。国家破綻しても確かに産業力・金融力などは残るので「復活は可能。それも結構簡単に」というのも真実だと思います。しかし多数の国民の屍体の上に国家が復活する…の形しかないので、それで良いとはとても思えないんですよね(´・ω・`)?

    自殺者続出か、自暴自棄になって町中で大量殺人を繰り返すような国家になりさがるか、最悪、大暴動や革命騒ぎにまでなると思うんですよ。人間、カネに困った時(喰うに困った時)にのみ民衆革命が勃発すると歴史が教えていますので…
  • デブ様、いつもありがとうございます…m(_ _)m
    お久でございます…m(_ _)m

    >恒大グループ以上の債務を持つ集団
    華融資産の事だと思うのですが、これは「半端ない」事になりそうです。本来、日本で言う所の整理回収機構なのですが、あまりに債務がでかいことと内部の腐敗が酷く全く機能していないばかりか多額の債務の処理さえ出来ずに死にかけている+幹部が処刑されたというほど、どうしようもない状況です。ここの債務がどのくらいあるのか全く不明で、もしここに欧米など海外の金融機関が多額のカネを突っ込んでいたというのなら、おそらく今回の恒大→華融破綻から全世界的な超大規模経済破綻が発生するリスクはあります。その意味ではあまり楽観視は出来ないと思います…m(_ _)m

    規模だけ考えれば、今すぐにでも世界が吹き飛んでも全然おかしくないほどですから…(焦り

    中国で革命騒ぎが発生するかどうかはわかりません。しかし普通ならば発生すると考えるべきでしょうね。また各少数民族の独立問題ですが、過去一世紀の各国の状況を見ると、大抵、民主化した後で独立紛争が発生しているので中共が滅んだ後はロシアなどが直面したような問題に新生中国もまた直面することになるのかも知れません。よって民主化しても現在のロシアのようにしかならないと思えるのですけどね…( ・ั﹏・ั)?

    でも最悪、WW3は覚悟しといたほうがいいかも知れません。その時、核戦争というのもあり得る話ですからね。地球環境悪化の昨今、福島第一の排水問題など消し飛んでしまうほどの放射性降火物に全世界がみまわれるかもしれませんね…

    そうならないと良いのですが、もはや保証はできませんね…( ・ั﹏・ั)
  • 恒大グループの経営破綻が世界規模に拡大するか否かは、恒大に欧州の各金融機関がどれだけカネを突っ込んでいたのか?…にかかってるような気がするんですよね( ・ั﹏・ั)?

    欧州金融機関が多額のカネを投資していて、それが焦げ付き出すと金融力でやや不安の残る欧州金融機関で連鎖的に破綻が広がってそのまま全世界爆死…のリスクは今でもありえるとは思うのです。中国国内の債務破綻であればなんとかなるような気がするのですが、しかし、欧米では意外とこのグループの債務問題が懸念されていますね。嫌な予感が外れるとよいのですが…
  • 久しぶりに拝読させていただきました。未読の分が多く、飛車角読みのような有様で、著者に失礼な読者でした。落ち着いたらじっくりと再読させていただきます。私の経済学的な素養は稚拙なもので、この著作を本当に理解できてるとは言い難いのですが、読み物として魅力は十分に感じ取っています。どなたかが監修を付けて出版化とコメントされていましたが、私も同意見です。出版することを前提に今後も書き進めて行かれたら(面倒だと思いますが、わかるように言うからよく聞くんだよ。の精神で)読者として嬉しい限りなのですが。m(_ _)m
  • @monnmo様…m(_ _)m

    ありがたいお言葉、本当に感謝申し上げます。「なぜ〜ヤマト」に関してはダラダラと長期に渡って書き続けていることもあって、内容に散漫な点があるのは強く認識しております。良くないことも判っております(すみません)。なので内容が重複するのを覚悟の上で、その都度その都度、セクションごとに内容をまとめる方向で現在、調整しています。内容的に「判りにくい」があった場合、それは単純に「高瀬の文才がないから」に過ぎず、この点に関してもお詫びせねばならないと思っております。このコラムに関して長々と書いているのは、多数の作品にすると読まれにくくなる事や、内容の本質が「全世界が国債バブルで破滅しかかっている(日本より先に世界が危ない)」という趣旨で一貫しているため、出来るだけこのコラムにのみ内容を集約すべきとの立場からです。そして「債権バブル(国債)のリスク」に直接関係しない「時事ネタ」に関してだけは「なぜ安倍」の方で取り扱うこととして、必要に応じてそちらの内容もいずれは「なぜ〜ヤマト」の方にフィードバックするつもりでいます。

    書籍化については今のところ考えてはおらず、またそういう話も来ていません(^^ゞ
    「自分で何処かに持ち込め」とか「電子書籍作ったらええやん」はあるのでしょうが、いまのところはまずは内容の充実を図るべきと考えております。ただ書籍化になれば、その方が(高瀬を含めて)より(内容に対して)責任が生まれるために、むしろ誰にとっても望ましいのかも知れないとも思うのですが…

    本当に貴重なお時間いただきまして感謝いたします。
    どうぞこれからも末永く宜しくお願いいたします…m(_ _)m
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