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『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』でも風景描写を追加した

瓜子姫と天邪鬼の冒険譚は元から絵本化を目指すもので「瓜子姫と天邪鬼」という民話がもとになってる冒険譚です。天邪鬼って今では小物の鬼、ですが元は国づくりをしていた国津神にしてだいだらぼっちです。つまり元は小鬼どころか巨大な鬼になることが出来……日本のもとになるものを作っていました。大国主に仕えるアマノサグメという占いの神が天邪鬼の長でありこの女神様が天邪鬼の祖先です。占い師、巫女、特に歩き巫女のための占いの神です。アマノサグメは(侵略者である天津神側にとっての)神託を捻じ曲げたということであべこべ・ツンデレ属性が付与された鬼となったのです。つまり敗北した者には「鬼」とされるのが日本なのです。特に朝敵は。故に本当は諏訪に落ちのびたタケミナカタなども本当は「鬼」なのです。信濃巫という事からも分かる通りアマノサグメとタケミナカタは仲良しです。そして「鬼は隠(おぬ)」の名前の通り手形なしで託宣や遊女などの行いが出来る事や薬売りも出来るという事を逆手に取って鎌倉末期から領主の情報収集の道具にもなっていました。熊野巫と違うのは信濃巫というのはそれでももがき続けて、この世にあがき続けた結果、なんと忍になったのです(一応言うけど女だよ?)。それを最大限活用したのがかの信玄なんだね。「天邪鬼」という言葉からイメージする存在と全然違います。単なるアベコベ・ツンデレではありません。そういうイメージになったのは江戸から。

そんな民話や神話を元にした作品なので元から風景描写が豊富ですがさらに追加しました。

『瓜子姫と天邪鬼の冒険譚』
https://kakuyomu.jp/works/16817330647905297373

ちなみにこの作品は「短編作品集」と言ってどこから読んでも大丈夫なように出来てます。

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