するとこうなりました。同じオリコンです。比べてください。
(2023年10月16日~2023年10月22日)
1位 小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 二子・國神・氷織 16625部
2位 転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 9 11463部
3位 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクルepisodeリュー 2 6541部
4位 薬屋のひとりごと 14 6119部
5位 異世界はスマートフォンとともに。29 5043部
6位 ロクでなし魔術講師と禁忌教典23 5008部
7位 魔術探偵・時崎狂三の事件簿 4067部
8位 信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 8 3606部
9位 誰が勇者を殺したか 2924部
10位 茉莉花官吏伝 十五 珀玉来たりて相照らす 2644部
(2023年10月23日~2023年10月29日)
1位 ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編10 47004部
2位 転生したらスライムだった件 21 21148部
3位 探偵はもう、死んでいる。10 9861部
4位 異世界のんびり農家 16 6787部
5位 ショットガン・ナウル 6636部
6位 小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 二子・國神・氷織 5915部
7位 薬屋のひとりごと 14 5663部
8位 余りモノ異世界人の自由生活 6 ~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~ 4548部
9位 いずれ最強の錬金術師? 15 4478部
10位 本能寺から始める信長との天下統一 10 3888部
まあ前回のランキングよりは「最新作」出ましたよね。
でもさ、本当にラノベって週のトップって一瞬で陥落するんだね。本当に厳しい世界だね。
これ、大半が打ち切りか超ロング刊行のどちらかじゃねえか。
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で。これから非常に重要な事言うけどやっぱり2015年以降に刊行されたラノベ本は累計1000万部突破した作品は現れないってやっぱ分かるね。この週のランキングで見ると。定点観測ってこの辺にしておくし、『若者のライトノベル離れ』にも書き込まないけどやっぱり2016年以降、ラノベ業界に猛烈な逆風が吹いてる事は間違いないんだ。この数字や動向を見る限り、半年でトップの作品で約15万部(1タイトルで1.5億円の売り上げ)ぐらいだよ。ラノベ市場約250億円ってそういう規模なんだね……。
下手すると1週だけランクインして後は永久に君の本が出ないなんて事態になることだって普通にある。つまり年で10,000どころか年で5,000すら行かないって事だ。
『若者のライトノベル離れ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330659071865553ところで本って再販制度で「全数把握」だ。つまり本って全国どこでも同じ値段なのね。返本率ってどのくらいだと思う?
そうだよここ約25年40%前後なんだよ。つまり2019年でずっと出版市場が下がり続けてきた上に本を返品する率が例年約40%なんだ。約4割の本は取次の倉庫に戻ってしまうんだ。そして紙を溶かされて古紙にされてしまう。これが電子だったらありえないんだけどね。だから漫画業界が電子に殺到する理由がわかるね。ダウンロード=即売れたって意味で返本・古紙化のリスクもないんで。
『若者のライトノベル離れ』の近況報告は……あとは2025年頃に実数として出たときにもう一回ここにも近況報告しようかと思ってる。つまり出版市場などの書き込みは近況報告では2023年の10月末でここで一旦終わりだ。あとは実際の数字を約2~3年後(2025年6月~2026年6月下旬頃予定)に見ようではないか。
まあ、この販売動向を見る限り高確率でラノベ市場は2016年の第二ピーク時の半減、つまり300億円市場から150億円市場ほどになってると思う。とんでもないキラータイトルが出ない限り。残念だけど。