毎年9月の中旬に「文化遺産の日」というのがあります。
この週末は美術館やモニュメントや官公庁といった、通常は有料、もしくは立入禁止の場所が一般に公開され、中を見学できます。もちろんタダです。
年に一度のイベントで、特に大統領官邸のエリゼ宮とか国会議事堂なんかは普通はまず入れないので、すごく並ぶらしい。
なのでエリゼ宮は諦め、行きやすいところで穴場(?)のパリ市庁舎に行って来ました。パリ市庁舎というとロベール・ドアノーの写真とかでご存じの方もいるかも知れません。
外観は重厚というか灰色のどっしりした建物なんですが、入ってみるとその重たいイメージを裏切る華麗な内装でびっくりでした。シャンデリア&天井画&鏡張りの壁。舞踏会でもありそうな広々とした来賓の間。ここはオペラ座かヴェルサイユか。
正直ここまで期待してなかった。キラキラだった。
まあ職員が働いている部屋はもっと普通なんでしょうが、見学コースはとても公務員の仕事場には見えなかったです。
一番人気はやはり市長の執務室。
実際に市長が使っている部屋とあって、好奇心まる出しで覗いてきたんですが、ここもまたため息の出るような素敵なお部屋でした。例によってシャンデリアはあるけど、さっきまでの豪華絢爛サロンに比べたらずっとシンプルな部屋で、実務的に見えました。
こんな機会があるのって楽しいですね。来年はエリゼ宮を見に行ってみたい(何時間並ぶか分からないけど)。
写真は係の人の「止まらないで~、進んでくださ~い」という声に急かされるようにして撮った市長室です。雰囲気だけでもご覧いただければ。