手塚治虫『魔法屋敷』火星人は兄妹で、地球人が姉弟 トリケラトプスがラスボスの乗る「怪獣」として登場する。触媒である骨を持ってゐたその恐龍はいはゆる黒本では「五百万年前」(漫画文庫版@2010年出版では「七千万年も前」)の生き物ださうである。
本書の刊行が1948年。同年『地底国の怪人』では、デボン紀が「一千万年前」で、「チランノザウルス」が「八百万年前」なほ出ては来るトリケラトプス頭骨の年代は不明。
確か「今からおよそ二百万年前 学問的に言うとジュラ紀と呼ばれる時代に極めてまれに生息していた海棲爬虫類と陸棲獣類の過渡期にあたる」ゴジラが出たのがまうちょっと後か。なんだかなぁと思ってゐると、後の どう見てもスピノサウルスが「魚食べたい恐竜」として登場してゐたり(『ボンゴ』) 「イネ科の植物の実を加工したもの(お握りだ)」を食べる雷龍(『ぬし』しかも1972年当時の科学的な考証に基づいておぬしさんは水中に棲息)とか、リアリスムに基づくものがあったりしてなかなか侮れない。
デヴォアリングされたヒロインが、中でなんかやってやっつけると言ふシチュをやって、引かれればいいのだが、
「この作品にはがっかりだよ!!」
と言ひながら金が入ったら、微妙。(夢枕獏『上弦の月を食べる獅子』で、主人公の螺旋収集家な方はポォのメエルシュトレエムを見た際に落胆してゐる)
『ファイティングファンタジー』どうも原文でもさうらしい「ステゴサウルス」あぅ。リザードマンの家畜であるが、ただ彼らも若干手を焼くやうな設定らしい。
そしてグリュプスのモデル=プロトケラトプス説のエビデンスがない。
適当ケラトプス概要 アジア産。多分、一応植物食。捜すとなんだか大体なんだか、雑食のがゐる。お約束で二足歩行で、性的ディスプレイだか「植物を噛み切るための器官」かなんかでフリルが発達してゐた。後、四つ足歩行になり、でかくなった後、渡米、角がえらいこと生える、フリルがなんか大変なことになる、とか。
トリケラトプスは全長八mで― 中温性でも全長十m以上だと―もふもふしてると死ぬらしくて―、モンタノケラトプスとかがふはふはのもこもこでもいいわけか。