• エッセイ・ノンフィクション
  • 創作論・評論

なんかのアレ

 セルパンあるいはファイヤードレイクの進化 長虫~翼が生える~四つ足が出る。

 特徴 火を噴く。『サイボーグ009』の、へたすると「島本和彦『アオイホノオ』における焔燃の解釈」かもなのだが、支那系の人の「発火材を吹いて着火させる」といふ(なので、わざと口からずれたところに火が描かれる)物を。

 『ドラゴンスレイヤー』のヴァーミスラクス・ペチョラティヴは、いかにも「口から火を吐いてる」やうにみえる。ソレは、翼で匍匐前進するのと、鍛冶屋が重要な役割をするのと、ドラゴンスケールシールドと、王様が結局、嫌々ドラスレをさせられるのを確認して、無視する。

 住処。
 恒星の中である。諸般の事情で落ちてくる。
 水中である。火を噴くので常に水とかの中にゐないと自らが焼ける
 他である。あーうー。

 蛇は、蝙蝠と並ぶ「宇宙人が育種したでいいだろ」生物で、物理的に骨の髄まで肥しになってしまふ場所に生息してゐた彼らの祖先は、化石が残らない。蛇は一応、ここでも言っとけ Najash(後ろ足がまだある蛇)はAパタゴニアだからスペイン語圏で発見されBヘブライ語の蛇である「ナハシュ」をCスペイン語法に基づいて書いた 物なので― 発音はナハシュの筈なんだー なんだー の前の手足が退化しかけ蛇は、1川を泳いでた2地べたをもごもごしてた 可能性があるのだが、その段階であるフランスのと秋津島の(どっちが地中系と川系なのか忘れてゐる)は、ほぼ同時期の地層から発見されてゐる。さらにその前の原始蛇テトラポッドフィス(「四つ足の蛇」の意 解りやすい)は、地べたと川の中ですんでた可能性があったらしい。ばかぁ。

 諸星大二郎『暗黒神話』でのタケミナカタ 「駄獣は牛」文化圏での馬は邪悪ぽいけども、その前にオリオンは諸々の神々が牛皮へだね、あうあう。スティグマを與へるなんか。その前のペルシャ辺りの神話におけるオリオン座(厳密にはベテルギウスとリゲルとベラトリックス辺は違ふ人の星座)アル・ジャウザ(原恵『星座の神話』によれば、娘さんで、シリウスの辺にゐるお兄さんと結婚するといふめでたいお話)は「白い帯をした羊」だし。

 塚 ないし古代遺跡(土人がゐるのも多分デフォで良い筈)で、ドラゴンがゐて、なんぞの人がそこへくると、いろいろあって、来訪者の人がドラゴンの人の認めるあれだったのが判明する。

 ゴブリンのスタンダード。曲がった腰 低い背、黒から白の間のグレースケールな色の皮膚、牙の生えた大きな口、血は黒く、鋭い鉤爪のついた指、毛の生えた耳、頑丈で歩行はホップする脚。といふオーク像を転用する。雪と緑はいいや。

 走る系(夜目効きまくり 足音が出ない) 追跡系(嗅覚に拘らないかなんか) 騎乗系(狼に拘らないかなんか)

 肉食ハシグロアビ 四つ足歩行の関係。

『ベ-オウルフ』のふぁいやあどれいく。
水木しげる『世界妖怪百物語』で、このFyr dracaが東洋ドラゴンで書かれてるので若干いや。しかも原典のフュルドラカさん脚がなくて翼あるし。とか思ってたら、『悪魔くんの悪魔なんでも入門』(サブカルのお約束で原稿を印刷へ回す際になんかが起こってアレした為、悪魔の「顔と名前&説明」が違ってる方が多数)よりも若干、考証に基づいてないではないってふかこの絵の選択に説得力がないではないってふかゴッスの国の「なめらかで傲慢なドレイク」は東洋みがある。

 大昔、巨人が石を積み上げて作った塚(墓説がある)があって、そこへ一族が住み着いてなんかし 滅んだ頃、最後の生き残りが財宝(呪はれる上にちょっと増やしてある)を残して死に、遺跡となった時にフュルドラカさんがやってきて蜷局とか巻いてヨルズドラカ(Eordh dracaアースドラゴンて五行説)としてのほほんとしてゐると、三百年後、そこへ入った泥棒が財宝の内の盃を奪って逃げる。超激おこなヨルズドラカさん、イェーアトびとの国(現南スエデー スウェーデン)の一部を灰にする。そこを五十年ほど治めて民の信頼も厚いベーオウルフ王@けっこうぢぢいは、民草を救ふ為、この、火を纏って飛び、毒ガスも吐く火龍の対抗措置で総メタリック盾と、名剣ネイリングを持ち、十一人の勇士にかの大盗賊を伴って、厳密にはこのパーティの内の、道案内役の泥棒と王とあと一人以外は敵前で逃走したのであれしながらも、何とかする。フュルドラカさんの弱点は下っ腹の辺。最後にこのワームの人は海中へ沈められる。古典研究家の大御所は、ベーオウルフを「海の漢」としてゐる。岡本千晶訳は「デネびと」「イェアトびと」といふ表記があってよき。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する