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中世の欧州みたいなとこでイモ

 なんとか言ひながら、お芋さんはローマ帝国で一世紀ころ、アルムと呼ばれるテンナンショウ科(サトイモ科)の何種類か、A.italicumとA.maculatumにA.dioscoridis と言ふイモが、一応まぁ食用になってはゐた。小麦粉の増量剤だけど。なほ『ホビットの冒険』では、ポテトの俗語Taterが使はれてゐる。トマトは初版の段階だけなのに。

 勿論、すりおろし、大量の水でさらして毒を抜くと言ふ過程があった。
 お芋さんは大昔、環地中海では「アルム」と呼ばれてゐたらしい。一応、「インド語」のいくつか(どの辺までかは不明)で、元々里芋系を指したで良いらしい語「アルー」が、現在はジャガイモ、トロロにする系で良いですイモ(ヤム。汎南半球とか南洋withJapanでウヴィ、ウモ、ウビと言はれる)を指しても使はれてゐる。

https://en.wikipedia.org/wiki/Arum_dioscoridis アルム・ディオスコリデス
https://en.wikipedia.org/wiki/Arum_italicum アルム・イタリクス

 Wikiの、英語―  観賞用でないお芋さんの一族。なほ、K(外国人を指す蔑称 欧州系が有名なのだが勿論、昔は東アジア人を指した)は「喰うたら美味い」物の栽培しかしなかったらしい上、ローズだってこてこてのエディブル(食用)フラワー。

https://en.wikipedia.org/wiki/Arum_maculatum アルム マキュラトゥム

で南方熊楠『虎に関する史話と伝説民俗』(『十二支考』の一発目)に出て来る「イエスの磔刑された下に生えてたのでその血を被り、今も葉に赤い斑点が」をもつと言ふサトイモ、「アルム・マクラツム」らしいのだけどもえーと。エディブル植物とは書いてあるけども。

 パターン1 12世紀ころ グウィネドの王子マドック殿下は父君オウァイン王陛下が近隣からボッコぼこにされた折、適当な御手勢をお連れ遊ばし大西洋を恩御幸奉り、テラフロリダと呼ばれる北米の一部をご発見遊ばしてより一回ご帰郷され、まう少し多い一族を御引き連れ遊ばし、北アメリカの土人の一類とおなり遊ばしてるから 持ってきてもいい。
 ウェールズの土人の名前は「マダウク」ぽいとか、マドックは英語みがあるとか、他マドック傳のデータソースはオカルト界隈で有名なジョン・ディー大先生と言ふのは伏せるか公表するかでアレして。HPLがクトゥルフ神話で自分の出自を書いてる際にラヴクラフト家の祖先に「オウァイン」があったけど多分ネタ元はこれ。その嘘系図がググっても出ない(青心社版『クトゥルー』にあった筈)

 パターン2 『異世界居酒屋「のぶ」』でも使はれてゐる、土着のイモが「里芋のよう」と描写される。この辺。

 さういへばアイリッシュケルト系の移民(創世神話がないとか、フォモールさんも土人みがないみたい)伝承において、先住民の人(パーホロン、ネメズだかネヴェズ、フィルヴォルグ等)は、「西から」来たと語られてゐる(井村君江『ケルトの神話』) 。

Arum lily ヒメカイウ アト・ド=ヴリースによると。
 lords&ladies cukoopint wakerobin などと呼ばれる。花の形から両性具有的なものを表す。
 熊さんは冬眠明けにこれを食ふ。便通他の薬効がある。魂を表す。熱意も表す。
 お芋さんとしてはあまり認識されてないが、少量の毒とかは認められてゐる。

 W・シェイクスピア『テンペスト』にアースナッツあるいはPignutと呼ばれるものが出て来る。これはセリ科植物の塊茎で、食用ださうである。

https://en.wikipedia.org/wiki/Conopodium_majus

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