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ぬこさん

 最強のぬこ。チーターの背骨とカラカルの跳躍力、ピューマ/クーガーほどのサイズ。地球ドラマチック『スーパーキャットを作れ!』によれば。

 歯は、象の血管へ突き立てられるスミロドン系のはそこそこであるが、その辺のぬこ様や虎に見られる推、錐 コーン状の方もいいらしい。両方一長一短あるからなぁ。

 ネコ科の生物は攀木性があるとは言ひきれないらしいといふか、「本当に木に登る」のかが怪しいらしいけど木登りがうまいぬこ科で南米のコドコドと言ふのがゐる。これは食餌に際しヤマピカニャーとの相似形態が認められるとか何とか。

 セイバーの他に、ダーク(スコットランドの土人が使ってたDirk)、シミター歯ぬこ様がゐたらしい。フリンジと呼ばれる牙受け顎は、有袋類セイバーキャットのティラコスミルスがその威容で有名であるが、シミター歯猫のホモテリウムにもちょびっとある。

 ホモテリウムさんはまだ種として御存命だったころ、人類が彼らのファウナにやってきたらしい。なので考古学の範疇に、交換の媒体ぢゃないと思ふけど交易のなんかで使はれたらしい「ホモテリウム牙」が出てきてるとか、あとホモテリウムらしきぬこ様の像が出てきたとか何とか。

 鯨偶蹄目のやうな、水中へも行けさう呼吸器が発達する可能性。あと鰭脚類は、クマ系がフットワーク軽い系と熊に分かれた後の軽い系で、それの分岐の後レッサーパンダ、アライグマさん系なのだ、イタチ関係が分岐。なほ、クラカケアザラシはなんか知らんが肺に気嚢みたいなのがちょっとついてゐる。

 群生(ライオンの他にリカオンタイプとか)か単独か 二親がゐてその下へなんぞ長子がゐる(ハクビシンやジャッカル)といふ形か。

 フェリス・アクアティクス 『とどのつまり・・・』(といふマンガが大昔あった。一回原作者押井守監督の『イノセンス』公開に際して復刻した)に出てきた。普通のぬこに鰭がついてるやつ。
『スーパーキャットを作れ!』で、水中仕様候補にスナドリネコ(学名Prionailurus viverrinus)が出てたが、台湾スナドリネコと言ふ、誤解に基づくヒドゥンなアニマルがゐたらしい。さらに「プリオナイルルス」でググると、コリドラスと言ふキャットなフィッシュがヒットする。うむうむ。

 ぬこさん適応放散 昔、アメリカにミラキノニクス・トルーマニと言ふ、「プロトタイプチーター」がゐたらしい。これを根拠に、この筋の筈の人により、チーターアメリカ起源説が唱へられたが、aミラキノさんの構造が現生ぬこ様と若干違ふ のとb支那でミラキノさん以前の地層から本家チーターの祖先が発見、と言ふのがあり、ミラキノさんはチーターの関係どころかアメリカで独自に発生した一族の一種であることが判明した。そのフレンズは、ピューマとかクーガーはあれなんだけどジャガランディさんはアメリカンぬこさんらしい。

 アーサーコナンドイルの小説に出てくるブラジル猫 『アップフェルラント物語』のアレはー、えー。
 南方熊楠の文献(ネイチャーって書くとノーツ&クィリーズの方だったりするんだどうせさう言ふものなんだ)に出てくるOrocoma(わんこのやうなものらしい)が引っ張ってくる「オンサ」が、実はジャガーではなくこれだった!と言ふのがあれする可能性―。とかやってるとOrocoma傳承そのものが 入植者のジャッカル傳承(獅子とか虎とかに纏はりつく)の劣化コピーだったりするんだどうせどうせ

 犲(Dhor)と呼ばれるイヌ科の凶悪な種類は、獲物をえげつない方法で屠った後、水を飲みながら食べる。

 開き直ってアンドリューサルクスのぬこ関係。

 ワニ の形をした生物は三畳紀に栄華を極め、末期の大絶滅とジュラ紀初期のチョイ絶滅を掻ひ潜り、なんとかやってゐたが、適応放散と競合でもまれるうち、白亜紀末期の絶滅に際して、現生の種類と少しを残して絶滅。マチカネワニがゐた。カワウソとかの水棲肉食動物は、その生き物の場末ヒエラルキーがどうたらとか言ふ説を聴いた。ぢゃあカストロカウダも。

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