メリークリスマス。
ボンクラサンタからのプレゼントは、このS-Crypto《スクリプト》 対暗号通貨犯罪諜報部隊(高校生インターン)回顧録です!
https://kakuyomu.jp/works/16816452220093672224でも文字数8万文字程度で終わったため、カクヨムコン7には文字数不足で出せなさそうです。ざんねん。他の公募に応募することにしました。
(2021/12/3 追記: なんだかんだあきらめきれずがんばってコンテストに出して応募期間までに10万文字で補完できるようがんばってます。内容もよくなって来ているのでさらにお楽しみいただけると思います)
なんだってメリークリスマスなどというふざけたことを言ってるかというと、実はこの作品の完結そのものはクリスマス直前に完了するか否か不明という状況にあったからです。あと、私にとってクリスマスとはギルティクラウン二次創作関連の締め切りとして魂に刻まれているということもあり、
「また12月112日までベリークルシミマスになりかねん、そんなのはいやだ」
という熱い意思は持っていたもののどうにも終わりが見えない戦いの中にいるように感じていたからです。
ですが作品は突如として完成に至り、当時想定していたダークナイトのような終わり方とは異なるものになりました。詳細は読んでいただければわかるかとおもいますが、まさか自分がこんなふうなオリジナルを書く日が来るとは思ってなかった、と作者自身が言ってしまう有様です。
途中で出てくる約束の地、というオバマ大統領回顧録があるのですが、その本を読んでいきながら、そのプロットが洗練され、この結末にたどり着いたように感じます。
政治経済に疎かった時期の方が長く、どっちかといえば戦争や麻薬、テロリズムや金融事件のような世界の負の側面ばかりに興味が行き、今も正直世界のことなんかコンピュータ並みになんもわからんなわたくし。この回顧録を読んで、これが民主主義のありかたなのか、と私は感動することがとても多かったのです。これがアメリカの体現者の本気。選挙に参加するその時点から、すでに世界を変えようとしていたオバマおじさんの気迫は、気づけば民衆に知ってもらうことすら不可能な、スクリプトのスパイの活動の中に入り込んでいきました。
クーリエというキューバ危機を救ったスパイの話をみた時に回顧録を思いだしつつふと思ったのです。
「スパイは民主主義の大敵みたいな強力な社会から生まれるけど、その活動が本当に世界を救うのなら、民主主義の回復につながることもありえるかも?ならばその民主主義なる最も困難なアイデアを世界にインセプションし、世界を書き換えていくスパイが存在したら、それはスパイの終幕として、MGSの小島監督も、インセプションやTENETのノーラン監督も、虐殺器官やMGS4ノベライズの伊藤計劃氏も表現したことのない奇妙な幻想が広がるんじゃないのか?みたい、めっちゃみたい……」
最終的にスクリプトにおいてどのような形で実現したかはみていただきたいのですが、きっと気に入るよ、というTENETニールのセリフが引用できる程度には私は満足しています。
とりあえず私は、予定より早く訪れた安らぎのなかで、とりあえずクリスマスを迎えるその時まではぼんやり過ごそうと思います。