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自主企画「執筆裏話のある異世界ファンタジーの本棚」を始めました

執筆を続けていくと、本文には載せられないエピソードなんかが結構あったりします。
そこで、そんな執筆裏話を紹介する本棚企画を考えてみました。


執筆裏話のある異世界ファンタジーの本棚
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330652647605301


この近況ノートは執筆裏話の紹介の場として提供しておりますので、できましたらご自身の作品の執筆裏話をコメント欄に記入いただけると幸いです。

と、いいましても、いきなり書けと言われても難しいでしょうから、一例として私の作品の執筆裏話を少し書いてみます。

私の作品「先祖返りの町作り」では、主人公の種族が寿命無制限になっています。
実は、ここに至るまでにちょっとした紆余曲折がありまして。

私がセンマチを書いてみようと思った出発点の一つとして、以下のような考え方がありました。

「都市をゼロから作ろうと思ったら、ものすごく時間がかかるんじゃね?」

良くある内政チート系のお話ですと、わずか数年の間に都市が出来上がっていたりします。
もちろん、現実世界にはない魔法を利用することでつじつまを合わせているのですが、それを考慮に入れたとしても、数年というのは短すぎると考えていました。

「まともに都市を作ろうとすれば、どんなにチートがあったとしても、半世紀はかかると思うなー」

こんな考えから筆を執ってみた次第です。
でも、そうすると大きな問題があることにすぐ気が付きました。
かかる時間が長すぎて、人の一生では時間がとても足りないという問題です。
これの解決策としては、次の二つのどちからしかないと考えました。

1.主人公を代替わりさせる
2.主人公の寿命を延ばす

このうち、私は2番を採用しました。主人公の途中交代というのはお話の作りとして難易度が高いように思えましたので、未熟な私ではハードルが高いと感じたためです。

そこで考え出したのが、エルフのような長命種族、アルク族です。これで、寿命を200年ぐらいにすることにしました。
そこから大まかなプロットを考えていったのですが、進めていくとさらに問題が発生しました。

「これって、寿命200年でも足りなくね?」

そこで、最初はアルク族の寿命をさらに延長することも考えました。しかし、あまり極端に長命にしてしまうと、別の疑問が湧き上がりました。

「他種族より極端に長命だと、優秀になりすぎて、そのうち貴族化して支配者階級になったりしない?」

他の種族よりもあまりにも極端に優秀にしてしまうと、いろいろとお話的に矛盾が発生しかねないと懸念しました。
そこで、さらに別の種族を考えることにしました。これは、極端に生まれにくく、珍しいほどいい。
そして、最初から支配者階層にしないためには、あまり文明レベルが高くない方がいい。
こうして生まれたのが、寿命無制限のアルク族の先祖返りで、生まれながらの祭祀様でもある主人公です。

このようにして、「先祖返りの町作り」のお話はスタートを切ることができました。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。


以上、よろしくお願いいたします。

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