• 異世界ファンタジー

転校生N 13話

          **⋆⁑小旅行⁑⋆**

登はショックからまだ立ち直る事が出来ません。

義母の死から早半年・・・
未だに死を受け入れられず、もがき苦しみ、忘れる為に、サッカーに没頭打する事で、気持ちを紛らわせているのです。
 
その甲斐もあり、登はサッカーではかなりの腕前になって行ったのです。

インステップでドリブル___⁂アウトサイドでドリブル___

⁂インサイドと足裏でドリブル___⁂インサイドターンに挑戦_

__⁂ル-レットに挑戦!___⁂裏通りフェイントに挑戦___

⁂クライフタ-ンに挑戦___⁂股抜きフェイントに挑戦___⁂

ド―ド―ド―ッ💣 ビシ―!〷ψΧΧψ ズバン ボン ダッ!ΧΧΧ

「よ~し今日はこの位でまた明日頑張ろう!」監督の終了合図で今日は終了!

「今日も散々しごかれたな!憂さ晴らしに、カラオケボックスにでも行こうか」「よ~し決まりだ!」

「先ずは "キセキ"」

♪明日、今日よりも好きになれる 溢れる想いが止まらない
今日もこんなに好きでいるのに 言葉に出来ない♬

「崖の上のポニョ歌うぞ―」

(^^♪#ポ-ニョポ-ニョポニョさかなの子 青い海からやってきた
ポ-ニョポ-ニョポニョふくらんだ子 ふくらんだ
まんまるおなかの女の子#♪

「俺はミスチル”しるし″」

🎶⁑最初からこうなることが決まっていたみたいに
違うテンポで刻む鼓動を互いが聞いてる
どんな言葉を選んでもどこか嘘っぽいんだ
左脳に書いた手紙ぐちゃぐちゃに丸めて捨てる⁑♪

「なあサッカー部員3年生で、卒業旅行に出掛けないか!」

「そうだな、受験もあるから近場の何処か⁉」

「俺村上春樹のⅠQ84の重要な舞台、二俣尾に行きたい!皆もⅠQ84絶賛してたじゃないか⁉」

「よ~し決まりだ」

「登に立ち直って貰う為にも……他にも行きたいと思う人、連れて来て良いからさ~」

登は司に声を掛けておいたのです。

登はサッカー選手を多く輩出している、茨城県のサッカーの名門国立T大学に既に、スポーツ推薦で合格していたのです。

司は父親が弁護士事務所を経営している為に、日本最難関国立東京大学法学部に進む予定なのです。

司とはバラバラになってしまう為に、想い出作りの為に、司を誘ったのです。

すると、ある日慶子とバッタリ――!「あのさ~司から聞いたけど、私も行きたい!良いでしょう。⁉」

「ああ良いよ」

又 瑠璃も何処から聞き出したのか[皆と離れ離れになっちゃうから、私も連れていって」

高校の卒業式も終わり、大学の合格発表も終わって、皆も一息付いた頃の3月15日に、ⅠQ84の舞台となった二俣尾に出掛けたのです。


偶然にも司の父親が、青梅付近に別荘を所有している為に、急遽1泊2日でその別荘に、泊まる事が出来たのです。


御岳山には、ロープウェイで上り、日の出山とロックガーデン、七代の滝等を巡り、かなり奥深い自然豊かな御岳渓谷、御岳の橋からの多摩川の景色の素敵だった事☆・゜・。★.。o○

瑠璃が御岳山からの絶景に思わず「キャ-素敵*。★・゜・⋆。☆関東平野の絶景最高ネ! アアアア?……」瑠璃が岩肌がゴツゴツしている為によろけて…

「あっ大丈夫ですか!」と手を差し伸べて来た男が⁉

「ありがとうございます。」

「嗚呼…良かった~」

「お名前は?」

「岩田淳と言います。」

「登?と同じサッカー部のお友達ですよね?」

「登と同じサッカーの名門大学栃木のT大学に入るんです。良かったら又栃木の方にも遊びに来て下さい。」

「本当に行きたいわ~登と離れ離れになるから……」

その時、淳は思わず登が慶子と車で遠乗りしたり、慶子の家に頻繫に出掛けている事を思い出して……つい口を滑らせて、「登には彼女が?いや~まだ~?……彼女なのか⁉チョット分からないですが?……登と慶子ちゃんしょっちゅう会ってますよ?大丈夫ですか?……アア………いえいえ何でも?………」

「なに~それ~?ハッキリ教えてください。❕」

「いえいえ失言 失言」

瑠璃は{私とだってBまで行ってるのに、(誰にも取られたく無いので、私から強引にキスしたんだけど……)私が誘っても余り会ってくれないと思っら?………しょっちゅう会ってるって事は、Ⅽまで、いっているってこと?許せない!許せない‼}

何故⁉淳はこんな事を言ったのか?

実は瑠璃を一目見た時から(タイプだ~)とビビッと来ていたのです。

その為わざと事実を話して、登との中を引き裂いてやりたいと微かに思ったのです。

淳の微かな希望…………(こんな人が彼女だったら、どんなに幸せか――)希望をよそに……瑠璃は♥登に夢中です。


又赤塚不二夫会館は青梅駅まで歩いても直ぐのところにある為に、3月というのに、夜更けからの雪で、チラホラ雪の降り出した雪の中をキャ―キャ―言いながら、皆で駆けっこをしていったものです。
「ようし……みんなで駆けっこだ」「用意  ドン❕」

慶子が手を伸ばして登に「疲れた。登助けて…………」

「良いよ」

司の目が?瑠璃は、一瞬鋭い目で睨み付けて!


そして、赤塚作品の原画が多く天才バカボン、イヤミのシェ-等大変満足しました。

又近所には、昭和幻燈館、昭和レトロ商品博物館があり、3館巡り券を購入すれば1050円のところ800円になるのです。


そしてⅠQ84の舞台、二俣尾の陸橋を皆で渡っている時に事件が起きたのです。

登が、陸橋から足を滑らせ落ちて打ち所が悪く、手当ての介も無く亡くなってしまったのです。*                    


真由は登が亡くなって以来幻覚を見ているようなのです。

亡くなって10年もたつのに…………?

「本当に登は最高にナイスだったわ、最高にカッコイイし、とても優しいし、成績も優秀だし、あんなステキな人絶対にいないわ!!!」     

「真由も登が亡くなりかなりショックな様子、本当に可哀想でも登は、真由と付き合いながら本当は、誰が本命だったの?」 

「真由の事が一番好きだったんじゃないの?」 

「いや登は両親が離婚して父親に引き取られ愛情に飢えていたので、慶子のような包容力のある女子がタイプだと思うわ‼」 

「いやいや やはり瑠璃の事が一番好きだったんじゃない?守ってやらないと壊れそうな、可憐な女子を男子は好むものよ⁉」 

「それにしても、登も優柔不断というか⁉モテ過ぎるというか⁉節操無さすぎ‼」 

「又真由もあんなに自慢気にさも自分だけの彼氏のような言い方」 *                        
                                
 
真由は、15歳の時に友達と原宿を歩いている時に、モデル事務所からスカウトされて、学園生活の傍らモデル活動も続けているのです。

まだ駆け出しのモデルの為、将来は芸能活動を続けて行こうか⁉それとも公務員になり安定した人生を送ろうか⁉迷っています。

そんな中登が、陸橋から落ちて打ちどころが悪く亡くなってしまったのです。


お通夜には参列出来たのですが、その後直ぐにモデルの仕事で、ニュージーランドに行かなければいけなかったので、お葬式には出る事は出来ませんでした。

冬休み期間中は、ずっとニュ-ジ-ランドで撮影があった為、
お葬式に出席出来なかった事が、それはそれは悔やまれてなりません。

真由は、気を紛らわせる為に、モデルの仕事に没頭する毎日……



「私の彼氏は、サッカー選手だったのよ、凄いでしょう❗」 

「誰?教えて‼」 

「登ヨよ‼」 

「登ってあの⁉」 

「有名な登よ‼ホラあの」 一体どういう事か⁉ 真由は自慢気に言います。

「登は、19才の時サッカーユース日本代表だったのよ‼凄いでしょ!昨日は、久し振りにランチしたのよ」 *                

「真由ときたら精神異常なのかしら?登って誰?サッカーやってた登の事…………? 」 

「もう亡くなって10年も立つのに困った子ね?さも生きているように」 

「…………生きてるのよ!」

「バカな事は言わないで怒るわよ」  

「真由今何してる?」 

「夢が有るからそれに向けて頑張っているの❕」 死んだ筈の登を?今でも、生きていると信じて止まないのです。?

真由は一体どうなってしまったのか? 続き。             

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