• 異世界ファンタジー

転校生N

      
     ***** 二俣尾から帰路に⁉ *****


帰路に就く日の3月16日の朝は、昨日の夜更けから季節外れの雪が降り、朝も寒かったので、ゆっくり起きて赤塚不二夫記念館、そして隣の昭和レトロ商品博物館、はす向かいの昭和幻燈館も見学して、女の子達の意見で近くのお洒落なレストランで昼食、そのあと「IQ84」の重要な舞台二俣尾周辺を散策……

そして事件現場の二俣尾駅の陸橋を皆でワイワイ言いながら上って行ったのです。

後から登と瑠璃と慶子が上って来て、瑠璃が先に行ったので、慶子がすかさず登を引き寄せて立ち止まり小声で何か?けげんな顔で話しています。

「登あれは何……?昨日の夜のバ-ベキュ―の支度をしている時に、司がいきなり登の頬にキスを?私しっかりと見たのよ、そのあと、後ろから司が登を抱きしめてたじゃない!男同士でキスをするなんて不潔よ!一体なんのまね?変態❕」

「チッ チ違う、あれは?」

「許せない!お義母さんに真由に瑠璃、そのうえ司まで、いつもいつも不安で一杯なのに、今度は男?私は男にも負けた訳?悔しい!!エ――イ😣」

慶子が悔しさのあまりカ――ッとなって登を陸橋の下に突き落とした、その時に司が登の手を取り助けようと!!!!!しかし?登は、真っ逆さまに――――!

「ああああああ ~アアアアアア――なんてことだ・・・なんてことだ・・・ワァ~~ン😭ワァ~~😫ワァ~~( ノД`)シクシク…」登が陸橋の下に真っ逆さまに落ちてしまったのです。

そして心肺停止状態で病院に運ばれ手当ての甲斐もなく亡くなってしまったのです。

前日夜更けから急に冷え込み3月中旬にも関わらず、雪が積もって、たまたま工場中の雪の積もった3m位の窪みに落ちてしまったのです。

夕方で路面も凍って救急車が4時間も遅れてやってきたのです。
登は、カチンコチンの凍ってしまい体温を測る事も出来ず、口も開かず、腕の上げ下げも出来ず、まるで丸太が氷に覆われたようになったのです。
関節も一切動く気配がなく、瞼は動かない上に光を当てても全く反応がなかったのです。



心拍数や血圧のモニタリングもされたのですが⁉
死亡が確認されて、医者によって死体検案書が書かれて霊安室に……

そして通夜がしめやかに行われたのです。

父賢の嘆き様ときたら、想像にに難くないものだったのです。

あまりの落胆ぶりに気の毒で見ていられないほどだったのです。

学校の先生方は言うに及ばず、生徒達の嘆き様ときたら尋常じゃなかったのです。

慶子も瑠璃も真由も通夜には、やっと参列出来る状態で、真由は、辛くて辛くて登の思い出の場所から逃げるように、二ュ-ジ-ランドに飛び立ったのです。

慶子も、とても葬式に参列出来る状態では、なかったのです。
あまりの嘆きように、登の存在を忘れられる別環境に身を置くことで、この悲しみから立ち直ってもらおうと、両親が所有しているハワイの別荘に療養目的で送り届けたのです。

瑠璃も落胆ぶりは痛々しいものでしたが?
今はパパの愛情を一身に受けて、気が紛れているのです。

そして次の日には、葬式がしめやかに執り行われたのです。


葬式も中盤に差し掛かった頃棺が、ガサゴソ音を立てている事に気が付き、棺を開けて見ると、なんと登は、生きているではありませんか?

低体温症に至ると逆に蘇生の可能性があるらしいのです。
類まれな身体能力のせいもあり?完全に復活していたのです。

1ヶ月位は、療養しましたが?
奇跡的な回復力で、国立T大生となってサッカ-に勉学にと学生生活を謳歌しています。

稀にこの様な医療ミスが起きる事があるのです。

丁度前日の夜更けからの、季節外れの雪の為に、交通網の遮断、あちらこちらでスリップ事故や怪我人の応対の為医師不足、その為にこのような誤診に繋がったのです。

それとその後の調べで分かったことなのですが?霊安室の冷蔵が切れていたらしいのです。

登が、寒さの余りに電源を切ったのか?病院の手違いなのか⁉

そしてそのあと身体の消耗が激しく、疲れ切って眠り込んでしまったのでしようか?


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