*****供述調書作成*****
山本匡の供述⁂
「山本匡さん、噓偽りは許しません。お前は、何故⁉そこまで綾香さんに付きまとうんだ???今度こそチャンと全てを言わんと許さん❕」
「ボーボ僕は、綾香さんが、入社して来た時に、こんなに静かな、おっとりした娘が、仕事が務まるのか?半信半疑でした。
それでも仕事に対する熱意は凄まじいものがあり、若い娘が文句も言わずに、夜遅くまで頑張っている姿を見て、この娘の為ならどんな事をしてもと思ったのです。綾香さんは、秘書検定1級を取得していましたから、有利ではありましたが?本当は2歳上の先輩木下さんや他にも優秀な人が有望視されていたのに、綾香さんに決まって「エ――どうしてあの子が?」とざわついたものです。僕が部長の直属の部下でしたから「綾香さんは根性があります。綾香さんは秘書にもってこいですヨ」と事あるごとに言っていたのです。
それだって綾香さんに頼まれたからなのです。
ボボ僕も綾香さんに、手を握られたり、抱きついて貰ったりしてボ~としちゃって、だから俺も我慢が出来なくて、抱きしめたり、もっとキスしたくなり付け回してしまったのです。
又もっともっと親密になりたくて!
こんな俺でもひょっとしたら?それで部長に必死で綾香さんをプッシュしたのです。
それなのに秘書になった途端に冷たくなり、挙句の果てには部長に「山本さんに付きまとわれて困っています。」と通報したんです。あんなに、僕に身体を密着してきたり、頬にキスしたり、手を握ったり、あんな綺麗な人にそんな事されたら、舞い上がるに決まってます。その挙句、「変態近ずくな――――警察に訴えてやる❕」散々阿鼻雑言、利用するだけ利用してポイですよ。
許せません。あんな女が死んでくれてせいせいしています。」
「そんな事があったのか?あんたの場合裏も取れてるから、捜査に協力してくれ!」
「全くひどい女ですね~僕あの女大嫌い!」
「前は綺麗な人だな~俺タイプって言ってたじゃないか?まったく~誰もお前なんか?縁故で……」
「嗚呼………それは言いっこなしですヨ~もう😣」
綾香の弟の彼女由香里の供述⁂
「正が姉の事で、いつもこぼしていました。」
「幼稚園の頃は、俺が近所の悪ガキにいじめられていたら真っ先に、助けに来てくれて「何するの?私の弟に!!」と追い掛け回してやっつけて、かばってくれた姉が、俺が小学校に行きだした頃から、俺のテストの点数を偽造して、本当は100点なのに60点に書き換えたり、通知表を悪く書き換えたり、父には「何だこの点数は?」と注意されるし、学校の先生には「何ですか?こんなに汚く書き換えて、こんな事は絶対にしちゃダメ!」と散々怒られていたんだ」
お父さんお母さんはは分け隔てなく育てていたつもりでも?成績に歴然とした差が出始めてくると、正ばかり可愛がるようになったんだと勝手に、いじけひねくれて、綾香さんの性格が形成されていったのです。
それでも正は、幼い頃助けて貰っていた思い出が強く残っていたので、姉がテストの点数を偽造したり、通知表を書き換えたりした事が、両親にバレた時でも必死に姉をかばっていたらしいんです。
その為、益々両親は「正はなんて立派な子こなんだい!綾香はこの家の恥さらし!!こんな娘なんか産まなきゃよかった❕」綾香さんは益々ひねくれて行ったのです。
そして私と正が付き合い出してしばらく経ったある日、正と綾香さんそれに私と私の従兄4人でたまたまカラオケボックスに行った事があったのです。
綾香さんが一方的に従兄を好きになり、私達も何とかまとまらないものかと、悪戦苦闘したのですが?従兄の方が「どうしてもダメ」ということでご破算になったのですが。
綾香さんが、どうしてもと言うので無理矢理、私の従兄と綾香さんのデ-トをセッティング……
綾香さんの性格のキツくてズケズケモノを言うところが、益々嫌いになってしまって「もうこれ以上会いたくありません。」とはっきり言ったのです。
それで益々ひねくれて、弟だけが幸せになるなんて許せない!
そして私達を引き裂いたのです。
正も言っています。
「あんな姉なんか死んだ方が良かった。周りを不幸にするだけだ❕」
まあ悪魔のような女性です。」
「7月26日早朝の5時30分綾香さんの家の周りにいたそうだが?何をしていたんだい?」
「あの日、正の車が故障したために急遽、賢さんに借りる約束はしていたので、私が車を借りにきたのです。正は一級建築士ですから現場に入る為、早い時間に取りに行ったのです。賢さんは出張で留守、登君はおばあちゃんの家にいるので、車を借りて帰ったのです。」
「そうだ26日の夜お父さんの賢さんが、車を見たら鍵がかかっていなかったと言っていたが?うっかり閉め忘れたらしい?他は異常がなかったといっていたな~」
教授婦人の供述⁂
「あの女の為に、夫は人生を棒に振りました。
あれだけ人望のあった夫が、スト-カ-男の烙印を押されて教授職を失い、田舎でも白い目で見られ心労がたたり、あっけなくこの世を去りました。
私は、マンションであの女を見た時の衝撃は、今でも忘れる事が出来ません。
あんな女と主人が嗚呼……考えただけでも――!ああああ許せない!悔しい―――!あんな女なんか!あんな女なんか❕許せない!死んでくれてありがとう!」
「酷いことを……何もそこまで言わなくても?」
「エエ~イ黙らっしゃい❕ひどい目にあったから仕方が無いだろう?」
「まぁそりゃあそうですね。テへへ~」
慶子と瑠璃と真由の供述⁂
7月27日慶子は午前9時まで家にいて、丁度出掛ける時に郵便配達員さんに遭遇、裏も取れている、その後河原で派手目な女子高生をしごいた後、従兄と受験勉強、その後午後4時に原宿の喫茶店で瑠璃と真由3人で、綾香と登がシ―サイドホテルから出て来た話で「何とか引き裂いてしまおう❕」と相談していたのです。
「さて28日朝綾香さんと会ったかね?」
「アッ会いました。その日必要だと言っていたので、登の大事なノ―トを届けました。」
「なんか怒鳴り声が!」
「アア……チョット先日の登の事で!登に近ずくなみたいな事を?………」
瑠璃は受験勉強で朝方まで勉強……
その後爆睡、家を3時前に出たところを近所の幼なじみに目撃されているのです。
そして喫茶店で3人で落ち合い相談、その後クラブに直行……
真由は、朝から祖父母の家で勉強したり、弟とスイカ割りをしたりして3時30分に家を出ているのです。
夏は暑いので、窓も開いている家が多く、ご近所さんの裏が取れているのです。
「どうもあの3人は白だな~」「僕もそう思ったんですよね~あんな可愛い真由さんに限って――!ウフフ~」
「本当にデレデレしてしまりがないな~ミットモナイ😞」
「テへへ~」
登の供述⁂
あのお義母さんは、本当に魅力的な女性です。ですが?僕の愛する父を傷付け、僕を誘惑して、僕との子供まで妊娠してしまった、あれだけ注意していたのに、実は僕の知らない間に、コンド―ムに穴をあけていたのです。
僕も真剣に綾香さんを愛していましたが?余りにも周りを不幸におとしいれる綾香さんが怖くなったのです。
ですから、とても死をうけいれられませんが?
今は、死んでくれてホッとしています。
「お前が綾香さんを殺ったんじゃないのか~」
「…………」
夫賢の供述⁂
「俺と綾香には、子供が中々出来なかったのですが?結婚3年目にやっと授かった
のです。
それは嬉しくて嬉しくて有頂天になったのです。
そして綾香の勧めも有り、妻と子供の為に、1億5000万円の保険に加入したのです。
年がいって授かった子供、もし私に何か有ったらと心配で…………
すると1ヶ月くらい過ぎた頃からに身体に異変が?
病院で診てもらうと「食中毒ですね~」深く考えずにいたのですが?
何回か不調気味だったので詳しく見て戴いたのです。
すると水溶性のコンバラドキシンが検出されたのです。
それは、すずらんの毒らしいのです。
そう云えば家の庭にすずらんの花が咲いていると、ふと思いましたが、
うっかり服に付いた花の毒を食べてしまったのかも?
と思ったのです。
ほんの微量でも危険らしいのです。
そんな時に、登の女友達からの電話で全てが分かったのです。
登と綾香が、半年も前から肉体関係にあるという事を……
最初はまさか、あの上品で貞節な妻がそんな事絶対有り得ないと?
又登もまだ17才、そんな事など有ろうハズが無いと高を括っていたのです。
女友達の慶子さんからの電話に、愕然としてまさかとは思いましたが?
隠しカメラを設置したのです。
するとあまりにも艶めかしい2人の画像が飛び込んできて、卒倒しそうになりました。
3年も授からなかった子供が授かったのはもしかして?
すると?私と登がいない時に、何かに針を刺しているのか?あれはコンド-ム!
あとから登に問いただしたら、男と女の関係は半年ほど前からだと言うのです。
お前、俺の妻だから、そんな事はしてはいけないことだという事は分るね???ましてや、仮にもお前のお義母さんじゃないか?
そしてしばらく引き離し様子を見ようと、祖父母宅から学校に通わせたのです。
登も最初は辛くて会いたくて仕方なかったらしいのですが?
綾香が、あまりにもしつこく電話をして来るので俺との板挟みで、嫌気がさしたみたいです。
そして妻にも問いただしたのです。
何故⁉俺をあんなに愛してると言っていたじゃないか?それなのに何故⁉登と間違いを犯したんだ…………?
「あなた私は今でもあなたを愛しています。変な事言わないでください。」
証拠が有るんだ嘘を言ってもダメだ!!
「あなたは稼いでさえくれば良いの、あなたみたいな年寄りと結婚してやったんだから当り前でしょう?
登が、私を愛しているんだから仕方が無いじゃないの?」
お前なんかさっさと、出ていけ――――!お前みたいな女に登を誰がくれてやるもんか❕
「登に聞いて、あなたを取るか?私を取るか?フン❕大嫌い!」
そして登にも聞いて見たのですが?登も綾香を愛しているのですが?
色んな事を見聞きしているので冷め始めたのだと思います。
それでも大切な将来のある登に付きまとうので、もうどうしようもない殺そうと思ったのは事実です。
ですが?あの日は、朝早くから仕事で、夜はおばあちゃんの家で泊まりました。
だから僕じゃありません。」
「調べたらやっぱり祖父母の家に泊まっていらっしゃったようですね!」
「一体誰が犯人なんッスかね?アア……益々分からなくなって来た?」
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