• 異世界ファンタジー

転校生N 14話

       ***** アリバイ *****

二俣尾の事故から10年、今慶子28歳は両親の後を継いで、斉藤内科病院の副院長として病院を切り盛りしています。

登が亡くなって慶子は、只々辛くて、悲しくて、やりきれない思いで、後追い自殺し兼ねない状況だったのです。


又登の義母の死の真相についても…………

所轄のベテラン刑事こと雷オヤジの田中と新米刑事山田は、こっ酷く慶子を追及しています。
「登君と、瑠璃さん、それに慶子さん、あなた達3人が、後から陸橋に上っていったらしいが⁉瑠璃さんの証言では、登君が落ちかかった時、カタッ……と音がしたので?後ろを振り向いたら…登君が慶子さんと手を繋いでいたと言っていましたよ???どういう事ですか?まさか君が故意に落としたのかね‼」

「絶対違います。何故⁉私が好きな登を殺さなければいけないのですか⁉ワァ~😭」

「じゃあ?一体どういうことか詳しく説明して下さい。」

慶子はあの時確か?誰かをかばっているのか?それとも?慶子自身が故意に落としたのか?犯人を知っているのか?

あの頃は、毎日が地獄のような日々だったのです。


又登のお義母さんの件でもしつこく追及されました。

ですが⁉「私は車を操作する事が出来ません。どうやってブレ-キを操作出来るんですか?教えてください。!」

「でも義母の綾香さんを殺したいほど恨んでいたのは確かだろ❕」

あの7月27日は手下と慶成学園には相応しくない、派手な女子生徒をこっ酷くやっつけた後慶子は従兄弟と猛勉強……実はその後⁉



医学部1年生の時に、慶子の余りにも悲惨な状態に同情して、同じ医学部の章が親身になって話しを聞いくれていたのです。

慶子も章が傍にいてくれるだけで安心出来るようになり…………

気が付けば、2人は互いに無くてはならない存在になり、いつしか離れられなくなってしまったのです。

そして結婚💛💛婿養子に入ったのです。



瑠璃は、7月27日と7月28日は、クラブ勤めをしていましたが、日中の動向は分かっていません。

あの時は散々警察で、絞られました。

「あんないい所のお嬢様が、クラブ勤めってなんか怪しくありませんか?」

「実はナァ?富士岡銀行頭取お妾さんのお嬢様なんじゃ」
「どうりで?歳の差が随分ある夫婦だと思ったんですヨ~」「余計な詮索は、しなくてもいい!!」


又登の義母が、あんな形で殺害された事によって、両親にクラブ勤めがばれてしまい、大喧嘩になってしまったのです。

「瑠璃!何故クラブ勤めなんかしてるんだい⁉おこずかいだって充分過ぎるくらいあげてるだろ?」

「パパお金なんかじゃ無い!何故分からないの?こんな惨めな…………日陰の身なんて嫌よ絶対❕いつだって隠れてコソコソ会いに来て…………同じ兄弟でもお兄さん達とは家族であっちこっち出掛けるくせに!家族って何?こんなの家族じゃ無い、私達なんかただの隠し子、要らない娘、私達なんか愛していないんでしょ⁉わあ~~😭」

「それは違う!瑠璃何を言ってるんだ⁉男の子ばっかりの中に、初めて瑠璃が出来た時は、それはそれは嬉しくて、天にも昇る思いだったんだ‼可愛くて!可愛くて!分かってくれ、どうにかしたくても、どうにも出来ない!どうにも出来ないんだ!分かってくれ!許してくれ――――!」

父は娘を抱きしめいつまでも泣き続けたのです。😭💧💧

瑠璃は釈然とはしませんが、「パパは、本当は私達を心から愛してたんだ!」それが少し分かっただけでも、嬉しくて!嬉しくて!一人ほくそ笑むのです。

瑠璃が幼少の頃は、実は母涼子はまだクラブ勤めをしていたのです。
それは何故かと申しますと⁉まだあの頃は、頭取のおじいさんが、生きていた為に、お金が自由自在に動かせなかったのです。

その為、幼少の瑠璃は狭い築30年の古い値段が破格に安い賃貸マンションに住んでいたのです。

ご近所さんからは、夜遅くやって来て、朝方帰って行く父の事を白い目で見られていたのです。

その為、妹の真理だけには、こんな惨めな思いはさせたくないと、母共々真理を全力で守っていたのです。

そんな妹の真理は、母と瑠璃のおかげで明るくて、いつも笑顔のまるで、ひまわりのような娘に育ったのです。

すっかり親離れをして、カナダに留学中…………

親の事などどこ吹く風、カナダ生活を満喫しているのです。

ですが⁉瑠璃の空白の時間が立証出来ず、追い詰められています。

実は瑠璃は?



又義母に付きまとっていた、ストーカーも7月27日・28日は、両親とおばあちゃんのお見舞いに行きましたが、両親は金沢市出身の為、夜は別行動だったのです。

それなので、完全に白とは言えないのです。

まぁそれでも余程の恨みがあれば帰ってこれるわな~」

所轄のベテラン刑事の雷オヤジ田中と新米刑事山田は、怪しげな人物にしつこく食い下がっています。

「警察の者ですが、おばあちゃんの家にお見舞いに行き、夜は両親と別行動だったんですよね、何処に行っておられましたか?」

「嗚呼…ジ ジ ジ実は、ボーボ僕は……あの?…女装サロンに行って・・・いました。」

「気持ち悪いっすネ~あんなごっついおっさんが女装っておお…ブルブル(*''ω''*)」

「余計な事は言わんでよろしい❕」

益々混迷の一途を

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