*⋆⋆* 母が家を出て‼ *⋆⋆*
大都会東京の一等地に立つ、瀟洒な超高層ビルのタワーマンション☽*
父賢45才と、義母綾香28才、それに中学3年生の登は、最近このマンションに引っ越して来たばかりなのです。*
登の父は最大手製薬会社―――ローリ製薬の本社開発部長
登が小学4年生の時に、小学1年生の恵と、母杏子35才の、家族4人でニューヨークに転勤……
子供達は英会話は全く出来ませんでしたが、クラスメイトに日本人が何人かいたおかげで、直ぐに話せるようになっていったのです。
ですが母が……?
買い物に行っても、片言の英語が伝わらず⁉
「…………?」
知り合いもいない上に賢の帰宅が遅い事などから……
その為、疑問に思い興信所に依頼を……
すると、賢が若い美しいアメリカ人事務員と半年も前から愛人関係にあるらしい?と言う事が分かり言い争いに……
ですが?賢は白人女性は確かにスタイルもルックスも東洋系女性よりも綺麗かも知れませんが?やはり東洋系の女性の方がタイプなのです。
東洋系女性の奥に秘めた神秘的な、感情をあまりオ-プンに出さない控え目な、そんなク―ルビュ-ティが好きなのです。
だから最初から、余りにもオ-プン過ぎる欧米系女性は眼中にないのです。
只ル-シーの方は、東洋系エリ-トイケメン支店長に興味津々なのです。
ル-シーに言い寄られて親密な関係に……
「あなたル-シーって誰?半年も前から付き合ってるらしいじゃないの?許せない!!」
「違うよ絶対に!」
「噓つき!!2人でホテルに入って行く写真!」
「勘違いだヨ!駅から近いこのパレスニュ-ヨ-クホテルのラウンジで、お得意さんとの打ち合わせをしていたんだ」
「噓つき!キスしている証拠の写真が……ワイシャツにだって口紅が💄!!!」
「ル-シーはニュ-ヨ-カ-だからオ-プンなんだよ!本当に困っているんだ!」
「嘘 嘘 ワァ~😭」
大喧嘩になり、修習が効かなくなってしまったのです。
何故⁉杏子がこんなに疑心暗鬼になるのかと言いますと?
若い頃の賢は、モテモテで杏子がいるにもかかわらず、女の子に言い寄られることも数知れず、杏子はヤキモキし通しだったのです。
その為すぐに疑心暗鬼になり、怒りと嫉妬で毎日悶々と暮らす内に、鬱状態になり病院に通院………
そこで同じ鬱症状で通院中の30才……
大手バイオ関係の会社に勤務の、エリートサラリーマン中田裕次と出会ったのです。
そのきっかけは母の杏子が、受付けでモタモタしているのを見かねて、通訳を駆って出たのが始まりだったのです「。大丈夫ですか?」「チョット英語が伝わらなくて…………」
それからも会えば余り英会話が出来ない杏子を助けてくれたのです。
「いつもお世話になっておりますから、お昼のランチ御一緒しませんか?」
「そうですね」
裕次は、杏子の清潔感溢れる、若かりし頃の中野良子を彷彿とさせる、涼やかな美しい杏子に最初から、目を奪われていたのです。
ランチに誘われた時は、(やった~) と心の中で思っていたのです。
「裕次さんはニューヨーク生活何年ですの」
「3年です。」
「又これからも色々教えて下さいね。」
それからは、病院で会えば、一緒にランチを楽しんだのです。
裕次は、大学時代から付き合っていた彼女からの別れ話に加え、仕事でも重要な仕事を任され……
最近は夜も眠れない状態が……
10年近くも付き合っていた彼女への断ち切れない未練……
それと仕事の重圧で押しつぶされそうになり眠れない日々が続き、受診したのです。
二人共々、気持ちの離れてしまった相手の事で苦悩して、追い詰められていたのですが???
いつしか病院で会えるのが、唯一の救いとなっていったのです。
「今日ママ病院の日でしょう。」
「帰ってくるの遅いね」 二人は最近のママの帰りの遅さに、寂しさと事故にでも有ったらと心配で気が気ではありません。
ホテルの一室で激しく愛し合う杏子と裕次
「アア好きだ。♡愛している.。o 。✧♡*○♥」
「嗚呼~…」
妹が母との生活を望んだ為、妹の恵だけを連れて出て行ってしまったのです。
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