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絵の中に紛れさせようとしても自然物の瑞々しさと立体感は隠れないものですね。
そこには憧れや尊敬の念を私は抱きます。

同時に、この鮮やかな姿形を前に、絵にする勇気を持つことについても考えます。
茎も葉もすっかり傷んで叩き売られた苗からこの色も形も次々と生まれるのです。そう思うと苺の絵を描くとは大変怖いことですね。それをする人を勇者と呼ぶのでしょう。

六月。私の根が生きているか確かめるように一言一言、探り探り、一歩一歩。

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